星組『美麗猫』
ミラキャット、と読みます。
私の中では、Practical Jokeと書いてワルフザケ並に「ヒュ~♪」な宝塚作品タイトルだと思っているのですが、いかがでしょう。
どうしても花NWの娘役ロケットでの印象が強いので、アップテンポで明るいショーだったような記憶の捏造があったのですが、全体にダークトーンで色っぽく、大人っぽいショーだったんだなという発見がありました。
◆OP
曲がマイナーコード(好み)。
巨大な猫の目がぱちぱちするセット、金掛かってそう……。
この頃本当予算あったんだなーと思わされます←
ノルゆりも顔が似てる系トップコンビですよね。硬質な美形。
扇子を使った振りのせいなんですが、心なしかお立ち台(懐かしい!!!)に見えてしまうのは大丈夫なんでしょうか。
◆クレイジー・キャット
ここの、ぴったりしたプルオーバーみたいなレオタード、前回観たときも好きだなーと思ったんです!
なんか、アメリカのショーっぽくないですか。
宝塚にはあまりないですよね。男役のボディラインもくっきりになっちゃうからだと思うけど。
ぶんさんによるミニー・ザ・ムーチャ。
私の中ではブルース・ブラザースの劇中歌……。w
振りも曲のアレンジもブルース・ブラザースっぽくって、三木先生も意識されてるんじゃないかなーなんて。
宝塚のショーでブルースメインってないね。「ブルー」になりすぎるからか。
あとぶんさんはいかがわしい丸サングラスが似合う。
◆結婚式
三木ショーに必須の謎シーンw
サエコさんが司祭をしてるとエリザっぽいし、ガラスが割れる効果音もエリザのだし、けどこのときトップじゃないからまだトートしてないんだよね! ふしぎ。
なぜか最終的に司祭と花嫁がデキてしまう謎のシーンなんですが、音楽と世界観が無駄に荘厳で好きです。
無駄な荘厳さ、プログレですね。三木ショーはプログレなのかもしれない(てきとうです)
◆はるかな母国
ぶんさん率いる旅の一団。
足で大地のリズムを踏み鳴らす系の場面です。
曲はラテン系なんですが、背景が中東のモザイクっぽくてすてき。
ゆりさんはスペインもののでかいかんざしみたいな髪飾り(正式名称わからぬ)が似合いますね。
ゴージャス華やかラテン系美女だからか。
ここでフラメンコ風の中詰め。
そのままの流れでトップコンビ銀橋デュエダン。大人の香水みたいな2人です。
◆ミラクル・キャット
ストリート系の場面。
サエコさん可愛いし、ぶんさんもたぶん年齢設定低めw
ここで使われてる打ち込み系の曲はJ-POP栄光の90年代を思い出させてくれて、本当クッソ好みだなこのショー……ってギリィしました。
そしてプログレなのでなぜか若者たちは銃殺されます。
(この後ゆりさんアオザイ着て出てくるし、もしかしてベトナム戦争関係のアイロニーなのか……?)
ここで入る、迷彩服のノルさんとアオザイを着て白猫に扮したゆりさんの銀橋でのデュエダンが好きです……曲もジャジーでね。
確か「こだわりセレクション」に出てきて、何このショー面白そうって思ったのがはじめの印象だったんだ。
◆フィナーレ
ここまで速い! 体感15分くらい。Amour99ほどではないですが速いですね。儚い……。
サエコさんセンターのタンゴが皮切り。やっぱり大人っぽい場面が多いショーだ。
おなじみのロケット。
花NWも良いですが、フルサイズはやっぱりフォーメーションの見応えとかがありますね。
ピンクパンサーの曲でオラオラするぶんさん、ガチ星男……!
まとぶんに似て見える。やっぱり同じ星のDNAを受け継ぐ人たちなんだな。顔も似てるよね。
柚長ががっつりぶんさんに絡んでて、適材適所……って思った。
デュエダンで長すぎるマント出たーーーーーwwwww
マントを脱ぐと、ノルゆり2人とも全身紫のお衣装。納得感。
このショー、デュエダン多くて良いですね。
パレードはお衣装に猫成分もあまりなく、ベーシック。
「ミミミミーラ ミーラ ミラクルのように
ミーラ ミーラ 鏡を見つーめ」
って、鏡とミラーが掛かってるんですね……やっと気付きました…………(恥)
星組『バビロン 浮遊する摩天楼』
オギーショー=耽美! エキゾチック! って先入観(私の中に)あるんだけど、実物を観ると意外と現代的な場面や明るい場面も多かったりするのよね。
その(私にとっての)意外性の典型のような作品。
けどタイトルにも「摩天楼」ってちゃんと書いてあるんだよね、ちゃんと読もう、私?
都市が滅びて再生するという大きなストーリーがあって、その中で何度引き離されても、生まれ変わって何度でも出逢う恋人たち(ターあき)がいるっていう構成なのかな?
ちえウメのダンスとシビさんのお歌で幕開き。適材適所!
「どこで生まれてどこへと還る あてなき旅の終わりは始まり」
オギーショーは歌詞が美しく完成されていて、全部写経したくなるな……。
確かにこれを知ってしまうと、K野ショーの歌詞とか何だよwwww ってなっちゃうなww
黒マントのとうこさんが廃墟の街で歌うという不穏なOP。
とうこさん、このショーでは基本的に不穏担当というか、不吉を告げる者として登場するんですよね。
タータンが歌い継いで明るく終わったからホッとしたけど。
歌詞の内容は「旅の終わりは遠い~♪」って、見通しが暗いんだけどな!
オギー的にとうこさんは不穏ボイスの持ち主なのかしら……確かに明るい歌声の方ではないしカラオケの十八番は津軽海峡冬景色だった……。
暖かく明るい歌声のタータンと、翳があって語るような歌声のとうこさん、お二人とも歌ウマだけどタイプが全然違って、そんなお二人が組替え前も組替え後も同じ組にいたって面白いですね。
あとこのOPは、大階段の途中から手前に向かって花道が伸びていて、それがセリとつながってて、渡り切るとセリ下がれるようになっているのが面白いんです。
んで、その花道も、起こすと摩天楼のセットになっているという。
とうこさんが歌うところ、紗の向こうで下級生が背負った羽根をフリフリして、モヤモヤが動いてるように見せる演出も、すごくSUKIです///
トレンチコートのタータンが街に降り立つところ、鳥をイメージしているであろう振付で踊る組子に囲まれるシーンがとても好き。
幾重にも布を縫い付けた翼のようなお衣装が空気をはらんで風を感じさせる。
すごくきれいで幻想的。目覚めながらにして夢を見ているのでは……? という気持ちになる。
ターあきの出逢い。あきちゃんはギャングの女か何かなのかな?
あきちゃんにキスされた右手首に、愛おしそうに唇を付けるタータン。
シビさんの歌をきっかけに、ロマンチックな場面がガラッとネオン街になる演出もすごく良い……。
そして退廃した街+ジゴロすら、デカダンスの美を感じさせて幻想的なんだよなー、すごいよなー。
「砂漠の風 災の予感」再びとうこさんが不穏な歌を歌います。
手を取り合って街を逃げ出してきた? ターあきがたどりつく砂漠の街(モロッコとかかな)のクラブ。
オギーは中東モノのテイストを自由自在に扱えるのがすごいですよね。エキゾチシズム職人。
美女か美少年かわからない、アンドロギュヌス的な人物(誰だったんだろ、キャプション見そびれた)に誘惑されるター&あき。
「何もかも誰かの夢 迷い込む砂の海で
かすかに触れた 刹那の恋」
砂嵐にさらわれ、あきちゃんを見失ってしまうタータン。
しかし諦めません。
右手首に再びキスをし、彼女を探す旅が続きます。
そしてとうとう出てきちゃいます、バビロンの神殿!
エキゾチック&にぎやかで良いですね。
そうだよな、今の私たちは遺跡のバビロンしか見られないけど、当時はこんなもんじゃないくらい賑やかに華やかに栄えてたんだよな……。
と、ここでのバビロンの繁栄が華やかであればあるほど、「都市の滅亡」というテーマが際立つんだな……ナルホディウス
場面によって変わるあきちゃんの髪飾りが全部素敵なんですが、この場面のは特に素晴らしいです。さすが花(組にもいた)娘(役)!
再びネオンの街に戻り、再会を遂げるターあき。
今度こそ邪魔は入らず、ようやく2人は結ばれます。
(これってもしかしてターあきの経てきた道のりを表してるのかな!?)
愛の歌を歌う2人。
やっぱりターあきはハモってこそですね……歌で愛を語り合えるコンビ。
フィナーレのデュエダンがちょっと変わっていて、組子全員に囲まれた中で踊るんですよね。
愛を確かめあうように何度も見つめあうターあきが、ときめきとかを超えて、もはやすごい。
この2人の愛の深さって、やっぱちょっと格が違うというか、圧倒されますよね……。
「長い旅の終わり」という歌詞も出てきて、ちゃんと冒頭の設定が回収されました。
さすがオギー!
パレードもちょっと変則的です。
銀橋でエトワールが歌って、大階段の真ん中にはあきちゃん。
あとはあきちゃんがずっと歌ってw、横を組子たちが降りていきます。
こんなん初めて観た。
「うちの渚あきの歌ウマっぷりをご覧ください!」
ってプレゼンみたい。歌える娘1は作品のいろんな可能性を拡げるんだなぁ。
宙組『Amour de 99』本公演
1回生で観たんだけど、そのときの感動とか興奮とか思い出したわ。
そうそう、開幕前にモン・パリから始まるメドレーがインストで流れてね、期待高まるんですよ。
こういうの他のショーでもやれば良いのに。
で、チョンパなんですよね! これ本当にびっくりした、全然気づかなくってワーッてなったw
そうだ、この頃はちーかいがシンメだったんだな……とかね。
そしてかなめさんの甘い声で「アムール♡」。
この人も概念としてのタカラヅカレビューというか、オサさんに似た甘さがある人だな……と思う。
もっとガシガシ、ショーやレビューやってたら、また違った魅力が見られたかもしれないのに。
かえすがえすも宙Pのヘタレさ加減には呆れるよ。
まだこの頃まぁ様の歌が上手くないですねw
けどお披露目のときにはもう「歌唱力にも定評のある~」みたいな扱いになってたし、たぶんものすごい短期間の間にすごい努力をして力を付けたんだな。
みりおんも元々何でもできて、歌も上手かったはずなんだけど、当時は今ほど上手くなかったんだな。
今は本当にびっくりするほど、大劇場規模を圧倒する歌の巧さだもんね。
みんなすごいなー。
ともちんかおづきさんが降りてくるとき、迫力ありすぎるかけるのダルマが写り込んでて笑っちゃいました。ごめんねかける、可愛いよ!
OP、皆が頑張って歌い継いできてるのに、美穂様が全部持ってっちゃうwwww
美穂様がショーに出てると正しい「専科」のあり方、使い方だよねって思う。
こういう一芸に秀でた系の専科生ももっと増やして良いと思うのですが~~
このショー、かなめさんが真っ白とか真っ紫とか似合うものしか着てないのも良いですね。
上演当時は歴史の勉強の時間ww とネタにされていましたが、私は好きでしたw
グラナダの場面、赤黒のスパニッシュの起源はここってことで取り上げられたのかしら。
ボン・バランスは当時の若手男役&娘役3人ずつがカップルで登場。
3年前の作品なんだけど、そうか、3年前は君たちは下級生だったんだね……と年月の速さを思う。
高身長勢が揃う中、れーれがちっちゃくて可愛いw
青い場面、音楽が好みで青の深さも美しくて、大好きだったの思い出しました。
場面の名前何て言うんだっけコレ、名前がわからないから人に説明できないww
タカラジェンヌに栄光あれを歌ってから、高木史朗先生を「明るく暖かなお人柄が舞台いっぱいに拡がる」とおづきさんが紹介するんだけど、それっておづきさんのことやんけ、となって、ここにおづきさんを当てる大介先生のセンスと愛情が染みる。
中詰め(華麗なる千拍子)に来るまでが速くてびっくりする。
体感時間マジ短い。
パイナップルの女王は当時も話題になったけど、かなめさん、本当に「女性の肉体」として美しいな……。
素晴らしいプロポーションをお持ちだな……。
こんな人が実在するんですね……。
意外とサラッと外部舞台デビューを遂げられて嬉しい。
やっぱりあの佇まいは舞台で見なきゃ! と思うから。
ロケットは映像だとなんだか皆の体型が貧相に見えるますね?
初演のお衣装だからかな?
今ほどスタイルを良く見せる技術が蓄積されていなかったのか、今と当時とでロケット学年の体型が違うからなのか?
泥棒紳士、オリジナルを知らないからまぁみりの場面として見てるけど、実にまぁみりだなぁ(語彙)。
ってかこのショー、てるみりよりまぁみり組んでる時間のが長い気がする……;
あと舞踏会の参加者の中にあっきーうららいませんでした?
美しすぎてびっくりしたんですけど、気のせいですか??
ともちんは昭和の作品の中に置くと、いっそう昭和の男役みたいになりますね……。
ともちんがメインになると、昭和の宝塚観てるみたいになるんですよ!
そういうところ本当に貴重な男役さんだったよな~。
82期~83期あたりが、あそこまで男くさい、最後の世代だったように思う。
またああいう方は、そしてああいう芸風の方が大事にされる時代は訪れるのかしら。
ところで美穂様の歌にテルキタって、めっちゃ雪組だね!
シャンゴの場面、シャンゴそのものより、『CONGA!!』でこういう土着的な総踊りの場面を新しく作った大介先生がすごいなと思って感動したw
結構いろんなショーにアフリカの場面が出てくるのも、土着のリズム、「血沸き肉踊る」の感覚をショーから失わないようにする努力なのかもしれない。
タカラヅカ・フォーエバーのデュエダン、確か観たとき感動で泣いたと思うんだけど、やはり良い……。
ストーリー性があって、ラブコメ仕立てなのも良いよね。
てるみりの貴重なラブコメシーン……あっ別の意味の涙が……。
パレードまで抜かり無く名曲メドレー!
宝塚名曲メドレーの鑑のような選曲。
大介先生のタカラヅカへの突き抜けた愛を感じるわ。
はー、あっという間に終わってしまった。体感時間10分だわ。
コラージュだからテーマが一貫してなくてショーとしてどうか、とか言われてたけれど、99周年だし、100年に一度くらいはこんなショーがあっても良いんじゃないかなw
宙組『華やかなりし日々』新人公演
まーーーー何と言ってもうららジュデイ、美しい!
こんな子がいたら先に劇団からスカウトが来るよww
髪短いの似合うよね! この時代のお洋服もものすごく似合う~~
フォーリーズに戻ってくるときの紺色のレースのドレスがめっちゃきれい。
原田先生作品はどれもセットとかお衣装とか時代設定は素敵なんだよなー
ビジュアルは素敵なんだけどな~~
この頃のうらら氏のお芝居はまだぎこちないところがあるけれど、必死でモノにしようと頑張ってるのが伝わる。うらら氏のお芝居はハートがあるよね。
キスミーダーリンの歌も歌えてるし、可愛いじゃないですか。頑張ったんだな~。
彼女は音域さえ合ってれば声は出るんだよな……どんどん上手くなっているし。
りんきらとモンチ、上手い子が男2・男3を演っているので、観ていて大変心地よかった。
音楽のようにお芝居を創っていくよね。
2人の演技で、作品に温度とリズムと流れが生まれてる。
モンチには歌の見せ場もあって、みっ様レベルに上手すぎてびっくりした。
じゅまちゃんとか美月悠氏とかも、脇をビシッと固められるお芝居をするなぁ。
宙組もなかなかやりよるな!
フォーリーズはやっぱり、宝塚のイメージで書いてるよねw
苦しいショービジネス界の裏舞台を見せられたようで、ちょっとヒュッと身が引き締まるけど……。
まぁしかしやはり、各登場人物が何をしたいのかわからん脚本である。
各場面場面のビジュアルとか雰囲気とか、一つ一つの台詞はすげー良いんだけどなぁ。
「消えない魔法をかければ良い」とか好きですよ。
むしろ、これ観ると原田くんもショーやりたいのかなぁって思うよね。
ジュディの夢が叶ったって描写だと思うんだけど、主人公の視点からしたら、フォーリーズのショーの場面、あんなにしっかり描く必要無いと思うんですよ。
例えば正塚先生の(ごめんね! 贔屓だから贔屓するわ!!)『スターダム』みたいに、客席を舞台奥ということにして、出演者役の演者は後ろ向きでパフォーマンスをして、手前で舞台袖の光景が繰り広げられる、とかでも良かったんだと思うんですよね、この結末の場合。
初のショー、日本ものだけど頑張ってくださいね。
絶対きれいなものが観られると確信しています。
雪組『デパートメント・ストア』
久しぶりに観たな~。
一時期狂ったように観ていたからな……。
いや、今も許されるなら狂ったように観たいんだけど……。
えりあゆまつで再演してほしかったんだけど、叶わなかったので、ちぎみゆだいもんに望みをかけています!
観たくない? デパートの屋上でおせんべい分け合うちぎみゆとか、首カクカクさせるだいもんとか……。
場面をガラッと変える力のあるトリックスターがいて、しかもそれが男児ってのが、神話の類型をなぞっているようで、面白いというか興味深い設定だと思うんですが、どうでしょう。
正塚先生シルク・ドゥ・ソレイユお好きらしいし、そういう影響もあるのかなと思うのですけれど。
ヒップホップに持ってかれちゃって気づいてなかったんだけど、改めて観ると、ジャズが効果的に使われていて、お洒落だな&作者の趣味を感じるな。
掃除婦シビさんの歌なんて完全にジャズじゃんね。
これやりたくてシビさん出したんだな、たぶん。
もしかしてそういうジャズの時代のアメリカのデパートって設定なのか、これ!(遅い)
このショーはイシグンとても多い&可愛いのでありがたいです。
屋上のおもちゃの飛行機乗るところもだし、古き良きデパートのシーンで紺ストライプスーツ&どピンクドレスでガンガン踊るところも「幸せの形、それはイシグン」って感じだし。
南国のシーンで2人で銀橋で見つめ合うときのイシさんの視線すごく暖かくってヒョエ~~となる……。
やっぱり男役さんを男役たらしめるのって娘役さんなんだな……。
とうコムおっちょんも可愛いんじゃ~~~
ゾンビのところでも産業テロリストヒップホップのところでも活躍してるんだけど、古き良きデパートの回想シーンで俺たちイケメ~ン! ってやってるのがいっとう可愛いよ(´;ω;`)
おもちゃ売り場の人形たちが踊るシーンで中詰めってのも好きなんだけど、これでデパート再建の物語の流れが分断されちゃって、テーマがより一層わかりづらくなってるっつーのもあるんだろうな……。
そのすぐ後に愛と夢の曲が入って、店員たちが大切なものを見つけるんだけどね。
愛と夢の曲、正塚先生らしい良い歌詞だ……。
リニューアル後の曲、初めて意識して歌詞を聴きましたが(すみません)、前向きな詞が続いていてグッと来るな。
イマジネーション~ コミュニケーション~ サティスファクション~♪
ショー作品だけど、エネルギー&コミュニケーションという正塚作品の二大要素がガッと前面に出ていて、人生いろいろあるけれど良くしていこうというメッセージもこめられており、正塚ワールドの系譜に連なる作品としてカウントできると思うのだよな。
『男役の行方』では「異例の作品」として深く考察されてなくて、あの本にはお世話になってるけどそこだけがちょっ残念。
あと「あのドアを開けるまではカラフルな憧れを」っての、宝塚のメタファーだと思うんだよな。
正塚先生なりの宝塚へのリスペクトというか、ラブレターというか。うがちすぎでしょうか。
花組『ル・ポァゾンII』
洋画っぽい男1と、少女も大人の女もできる娘1で再演ってことか。なるほど。
OPの装置がかなり変わってますね。
でっかいギリシャ風? の絵と光る巨大香水瓶が追加されてたw
あと、紫ボブかつらのハッチさんが巻物で各場面のタイトル出すの何ですかwwwww
わかりやすくて良いけどねwwwww
かなめさんがやってた狂言回し役は、まさかのみつるwwwww
フローラルムスクとウッディムスクくらい違うwwww
けどなんかこれはこれで「花組のルポァはこれです!!」って感じがして良いかもww
ダンス巧者のメンバー多い振り分けだったっぽいし。
OPの腕ぐるんって扇風機みたいに回す振付、初演と同じだと思うんだけどかっこよいなーと思った。
だいもんの顔がうるさくて楽しそう。すごくなごむ。
ギリシャ神話のシーンは、ナルシス・ノアールのやつと入れ替えましたか?
愛の歓びにきゃっきゃうふふする蘭蘭……とろけそうですね……。
確かに蘭寿さんはギリシャ神話に出てきそうだよね(もしかして:ヘラクレス)。
さりげなくあきらが小首かしげてて可愛いです。
愛の誘惑~ジゴロのシーン、なんかりんごの水色濃くなってませんか!?
真緑のお衣装&手袋とりんごの明度が同じで目立たないんですけど!www
楽園の蛇を演じているのであろうみつるに、娘役4人が色っぽく絡むんですが、じゅりあ様が率いてらして、「誘惑のパラダイス」の説得力めっちゃあります。
じゅりあ様は他の場面でもあきらやPちゃんと組んでらして、年下男どんどんモノにしてくな~! と清々しさすら感じるほどです。
蘭寿さんもりんごを投げるんですが、投げる時思いっきり「フォウッ!!!!!」言ったwww
ウタコさんそんな声出してなかったよwwwww
やばいおもしろいwwww
蘭寿さんおもしろいwwwwww
このシーン残って良かった~!! 蘭寿さんで観られて良かった……!!
踊りだしてからも「オララララァ!!!」言ってるwww
ウタコさんそんな煽り方してなかったwwww
蘭寿さんがやると超面白いwwwww
留守番電話も台詞同じはずなのに蘭寿さんがやると笑っちゃうの何wwwww
男役5人のタコ足ダルマは大迫力でしたね。
確か前観たときも同じこと書いてた気がします。
「とても憎めないかわいい人」の芸人みたいな格好しただいもんは、どことなく井上芳雄さんぽさを感じますね……?
初演にはなかったシーンなんですが、元ネタはどこなんだろう。
最後、さおたさんが女装してウケ狙いで出てくるんですが、普通に可愛いからあまり意図にかなっていないという。
We Will Rock Youの場面がまるっとなくなって、その代わりに光と影。
また光と影か! 星でも雪でも観たよ!
けどそれだけ人気のあるシーンなんだろうなぁ。
蘭寿さんと花組でスペインものという、お任せあ~れ! な組み合わせだなと思った、流石だよ上手いよ。
ナルシス・ノアールの喪服のシーンは光と影とセットなのかな?
しかしこんなに自作を混ぜてしまって、何をもってそのショーをそのテーマで作ったの? って訊きたくなってしまうよ
男役群舞は白燕尾のまま。
だいもん純白燕尾似合うな~。スターさんだなぁ。
まゆみつるだいもん、それぞれ雰囲気は違うのに、全員ものすごく花男っぽさがあって、花男のバリエーションを見ている感じ。
そういえば今3人とも花組にいないんですね……。
なぜロケットのお衣装は変えてしまったのでしょう!
もしかして処分しちゃったのかな?(´・ω・`)
デュエダンは蘭寿さんが一人で後ろを向いているところから始まるんだけど「孤高のスターの背中」って言葉が思い浮かんだ。
蘭寿さんは決して孤高さが売りの人ではなかったけど、トップスターって組に1人だけだから……。
1人で抱えるものもたくさんあったろうなぁというのを、なんだかその背中を見ていて思いました。
そして、そこに寄り添ってくれるのが娘1なんだなぁというのも。
なんだか、デュエダンの良さをまた一つ理解できた気がするぞ、と。
月組『ル・ポァゾン 愛の媚薬』初演
何もかも忘れて酔う媚薬って、宝塚そのものの暗喩だよね……。
何回も繰り返されるからってのもあるけど、すごく耳に残りやすくて印象的な歌詞&メロディですよね。
ル・ポァゾ~ン ル・ポァゾ~ン ル・ポァゾ~~~ン
なんとなく「宝塚レビュー」って聞いて思い浮かべるもののイメージって、岡田先生のロマンチック・レビューなんですよね。
今に続く「宝塚レビューのスタンダード」を作ったんだからすごいなーと思います。
やっぱりこの時代のショーは装置が素敵ですね。
アール・ヌーヴォー調のドームのセットは星組の『こうもり』っぽくて、やっぱりあの作品は古典宝塚風の意匠を受け継いでいたんだなと確認。
しかし、OPに一瞬写り込んだ双頭のライオンみたいな装置は何だったんだろう……。
ギリシャ神話のシーンは、お衣装とセットはギリシャ様式なんだけど、音楽がヨーロッパの宮廷音楽風で、舞踏会みたいな雰囲気になっていて不思議な魅力でした。
あのルックス+ロマンチック・レビューの世界観の組み合わせで、奇跡のような美少年です……。
ファンタジーの世界からそのまま抜け出てきたビジュアル……。
空色のりんご持ってこれほどサマになる人ってなかなかいないのでは?
その空色のりんごはジゴロのウタコさんに投げ飛ばされちゃうんだけどねwwwww
けどこのロッキーのテーマみたいな吹奏楽曲での男役群舞かっこいい……。
仮面ライダーみたいなキメポーズ格好いい……。
続く電話のやりとりが英語なのププッてなっちゃうけどカッコいいんだよな~。
ウタコさんって眉毛結構しっかりめに描かれていて、かなり洋画の俳優さんっぽさが強いからなんか納得しちゃう……。
こだま愛氏はオープニングだと蠱惑的な美少女だったんだけど、大人の女もイケるんですね。
あとこのシーンじゃないんだけど、ウタコさんとこだま愛さんが微笑みあったときのお顔がアップになったんだけど、お二人、笑ったときの目とか口元がそっくり……。
コンビの顔が似てる瞬間見るとときめいちゃうクラスタですこんばんは……。
We will rock you(の替え歌)のシーン、序盤ウタコさんがクサってて、正直見ていてつらいんですが、とても爽やかに終わって、ロマンチック・レビューのお芝居仕立てシーンだなぁ~という感じ。
岡田先生がアーミー系のお衣装使うってなんだか新鮮ですね。
男役群舞は白燕尾。
このショー、タイトルの割に爽やかじゃないですか? ウタコさんの持ち味かなぁ。
かなめさんだけしっとり耽美だけど。
ロケットのお衣装はおもちゃの香水瓶のようで可愛い!
デュエダンのこだま愛さんのお衣装が、長袖シフォンロングスカート+デコルテにレース+肩にフワフワ付きで露出少なめで新鮮だった。
デュエダン=腕肩オープンのイメージが強いよね、今だと
パレードも娘役さんが3人ソロ階段降りで、その後がかなめさんで、今とだいぶ構成が違ったんだな~と思いました。
余談ですが、ユーちゃんさんが細くて別人みたいでした(^o^)
個人メモ:W中村が演出助手。