2010年花組『虞美人』
【宝塚歌劇】虞美人-新たなる伝説- <花組>(2枚組)DVD 真飛聖 桜乃彩音 壮一帆 2010 by G-Tools |
まっつ*1の軍師姿(※張良役です)が観たかっただけなんですが……。
地雷原みたいに萌え要素・トラウマ要素が張り巡らされてて、観ていて生きた心地がしなかったです。
とりあえず、これ書こう。これ書かせて。
えっとですね、私ヅカ歴浅くて、「互いの合意の上ではないキスシーン」ってのを見るのが初めてだったんですよ。
ちょっと衝撃が強すぎた……。小学生が「見ちゃいけない系のエロ」見てトラウマになってる気分ですよ……。
またややこしいことに、だいもんは桃娘という少女の役なんですが、少年に扮して項羽軍に紛れ込んでるんです。
だいもん超可愛いんですが、ごっついんです←。あれ少年に扮したら、本当は男役なのバレちゃうよ……(?)。
んで、みつるは、だいもんの正体を知っていて、「バラされたくなかったら……」て感じでだいもんを自分の好きにするんですよ。
ふえぇぇだいもん可哀想!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
その後も「桃娘、あんまり毎晩出歩くなよ」みたいな声を掛けられて、だいもんが夜な夜なみつるにあれやこれやされてることが暗示されます。
最後、だいもんからみつるに復讐するときも
「心だけは裸に出来ない!!」
って叫んで、あぁ、心以外はされてたのね……(´・д・)って辛くなります。
心も体もボロボロにされただいもんですが、その後天使が現れます。
花組の、いや宝塚の天使*4、韓信役のみわっち*5です。
みわっちとだいもんは、だいもんが項羽軍に潜入する前に出会っていて、みわっちはずっとだいもんが好きだったんです。
だいもんに愛を告白するみわっち。
だいもんめっちゃ可愛いんですが、みわっちと背丈が同じくらいです。
みわっちの告白に心震わせつつも、
「私は汚れきってしまっているから……」
と、みつるの慰み者になっていたことを打ち明けるだいもん。
ですがみわっちは天使なので、そんなん気にしないよとだいもんを後ろから抱きしめます。
(敢えてわざわざ書いたけど、やっぱ後ろからギュッてときめくよね!!)
真摯なみわっちの愛に、だいもんも心を開き、二人は結ばれます。いやぁ、いいサイドストーリーだ。
すみません、なんかみつる×だいもん←みわっちの物語みたいな書き方してしまった。
本筋はまとぶん*6演じる項羽と、桜乃彩音氏演じる虞美人の悲恋、そしてまとぶんとえりたん*7演じる劉邦の、悲しい友情の物語です。
セットもお衣装も壮麗、中国風の音楽はエキゾチックな世界に観客をいざなう大変素晴らしい演目ですし、まとぶんもえりたんも超絶イケメンでテラカッコヨスなのですが、
すみません、それよりもみつる×だいもん←みわっちが強烈すぎたんだ……。
本当の目的だった、まっつの張良も素晴らしかったです。
あの人はやはりというかどうしてもというか、ああいう知的で影のある役が似合いますね。
はっちさん*8演じる、師匠の范増に
「手段を選ばずに勝ち進んだ者は次第に他人を信用できなくなってしまう」
と言われたときの、苦悩をにじませる表情。
言われなくてもわかっている、だけど自分にはこうする他ない……。
才能に恵まれすぎてしまったため、ジレンマに悩む天才軍師を繊細に演じていたと思います。
あとアレだ 私にご褒美だったのは、まっつ張良からいちか*9紅林への頭ぽんぽんですね!!!
大好きなんですまっつ一花。まっつの組替えで解散しちゃったけど、どうにかして再結成しないかなぁ……。
ってかまっつ、公演プログラムで「紅林に対して見せる優しさ」って書いてたから、一花を膝に乗っけたり可愛がりまくるシーンがあるとばっかり思ってたんだけど、作戦のために利用して、お礼のおこずかいあげるだけじゃねーーか。
そんなに嫁との仲を印象付けたかったのか……?
ま、いちか、今回娘役じゃなくて少年役なんですけどね。
それもまりん*10将軍のお稚児っていう……。
みんな大好き僕らの桜一花がショタコンまりんの餌食になるだなんて……。
なんだか、せっかくの桜乃彩音氏のサヨナラ公演ってのぜんぶ吹っ飛んで、いろいろ強烈なものが残る作品でした。