ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『猛き黄金の国-士魂商才!岩崎彌太郎の青春-』

期せずしてダーイシ強化週間になってしまった……。

しかも3連続日本もの……。

 

演出家は轟悠に「歴史上の偉人」を演じさせたくなってしまうのかもしれない。

無理もない。

あんなにクラシカルな雰囲気で、弱さも大胆さも演じられて、知性が溢れている美形なんだもの、「歴史を創った男」にはこうあってほしい、という理想像だよなぁ。

 

三菱さんには仕事でお世話になっていたり、今秋の長崎旅行でその偉業を知ることができたりして、個人的に思い入れがあります。

最近気になっていた「偉人」だったので、生涯を知ることができてラッキー、という気持ち。

幕末の動乱の中で、志半ばに散っていった盟友たちの夢を、経済界からのアプローチで実現したんだなぁ……。

最期、セリ下がるところはなかなかグッと来た。

 

イシさんはのびのびしていたし、グンさまはきりりと芯の通った「奥方」がよく似あっていたし、二人とも役がとても合っていた。

ぶんわたるまひるコムおっちょんかしげ……と、スターいすぎ公演だけど、皆それぞれに出番があって、ダーイシはそういう気配りが実現できるから良いなぁ、と改めて。

 

惜しむらくは、一人の人間の生涯を描くのに、1幕ものは短すぎる……!

すごく早回しの印象でした。

「現代人カップルと知識人おじさんによる解説」はこの作品にもあるので、その尺も入れるとかなり「巻きで進行」。

 

そのうちあれですかね、イシさん主演で「小林一三」とかもやったりするんでしょうかね。