ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『JFK』

前も書いた通り、特定個人として初めて好きになったスターさんが轟悠氏なので、彼女が出ている作品は昔のでも意外と観ているのです、私。

 

そう、伝説のキング牧師

銀英伝自由惑星同盟ゴスペル場面で、ベテランファンが皆さま思い出した、JFKキング牧師演説シーン。

イケコの発想は豊かなのか貧困なのか、たまによくわからなくなるな……。

 

『猛き黄金の国』でもそうだったけど、やっぱり1幕で偉人の生涯全体を描くというのは、どうしても慌ただしくなる。

重要人物と重要イベントが次々出てきて、再現VTRダイジェストのようになってしまっていて、全体として今ひとつ印象に残っていない、実は……。

特にJFKの生涯に詳しくなれた気もしない……。

イシ美穂によるゴスペルのインパクトだけが強烈だった……。

 

そもそもなぜ宝塚でJ・F・ケネディの生涯を描かなきゃいけなかったのか、その必然性がよくわからないが、オリジナルストーリーじゃない限り、「フィクション作品のカッコいい男」か「歴史上のカッコいい男」を題材にしなければいけない宝塚の定めとして、「戦後アメリカで最も愛された男」で行こう、となったのだろうか……?

 

とはいえ、セットも音楽もダンスも、アメリカ上流社会の空気が再現されていて、上品かつ開放的な清々しさがあります。

当時の雪組、スター格がみんな歌ウマなので安心して聴けるし。

あと今ヒットメーカーとしてブイブイ言わせているイケコにもこんな時代があったんだよーという資料的価値も高いと思うw