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ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

宙組『Crossroad ―すれ違うばかりじゃやりきれない―』 

じゅりさん演じるデュシャンのクズ男っぷりがすごい……。

少なくとも私が見た中で、宝塚の作品一クズで小物だと思う……。

しかし正塚先生が書いており、かつじゅりさんが演じているので、憎めない、逆にモテてしまうクズ。(実際モテている。)

 

正塚先生はこういうのに惹かれてしまう女性の心情よくわかってるよね。

男女の機微にやたらリアリティがあるのだ……。

たぶん周囲にダメ男とだめんず女のクズカップル事例が複数件あったんだと思う……。

 

そしてそんなデュシャンと、たかこさん演じる主人公・アルフォンソの堅物ぶりというか、融通の利かなさが好対比。

「動」のデュシャンが人の道から外れた行動をすればするほど、「静」のアルフォンソの真面目さ・真っ当さが際立つ。

ふくいちゃん演じるヒロイン・ヘレナも、そりゃあこの2人を並べて見てればアルフォンソのこと好きになるわ~……と至極納得。

 

けれど、デュシャンみたいな「柔軟さ」を使わなきゃ、アルフォンソは生き延びることができなかったろうし、デュシャンをヒモにしていたシモオンは、結局、臨終のデュシャンを見舞いに来てあげた。

そしてアルフォンソはデュシャンのことを「友だち」と呼ぶ。

(正塚作品における男同士の「友だち」という呼び方の甘やかさよ!)

 

初めて出逢った交差点で、すれ違わなくて良かった。

出逢えて良かった。

正反対の男二人が……アッこれやおいだ……。

 

男女のロマンスもばっちり胸キュンなので二度美味しいです。

「嫌いじゃないよ、お前のこと」は、マジ鬱の「好きですよ、貴女」に次ぐ正塚作品胸キュン告白だと思う。

ってか男女の機微といいやおいといい胸キュン告白といい、なんで正塚先生はいろいろと、こう、「わかって」らっしゃるんだろう……乙女なのかな……。