ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

月組『暁のローマ』新人公演

現役タカラジェンヌの方で最も想いを寄せているのが星条海斗さんな訳ですが、彼女の唯一の新人公演主演作品ということで、マギーファンにとっちゃ特別な作品なのです。

マギーさんの唯一の主演作品がこんなトンチキ脚本なのが口惜しくて口惜しくてたまらないのも事実ですが、そのトンチキさ、口惜しさを補って有り余るほど、このときのマギーさんは輝いていた。

 

ってかまず「本役・轟悠」のプレッシャーですよ。

雪組トップスターだった時代に新人公演を主演したえりたんとかもですが、各組を巡業したときの各新人公演主演者は、本当に本当によく食らいついたと思う。

あんなすごい人と同じ役やるんだもん……。

 

さらにあの作品の難しさ。

知性・教養が必要とか、歴史文化への深い知識が必要、みたいな、良い意味の「難しさ」じゃない。

いろんなところが突拍子なさすぎて唐突だし、ギャグとシリアスの両極端だから、観てる側も入り込みにくい。

ましてや、演じている側はその何倍も苦戦したと思う。

 

けれど、そういう諸々をねじ伏せ、あらゆるものを屈服させる力が、あのマギーさんにはあった。

激レア欧米系ハーフタカラジェンヌの素地を遺憾なく発揮したカエサル

真っ白く発光してたもんね……。

あれ、生で観たら相当に神々しかったと思う……。

謎のセリフもあの声量と発声で言われるとなんか納得しちゃうし、お歌は安定の上手さだし。

 

周りもまたすごいんだよなー、まさみりねねれみって、スターしかおらんやんけ。

 

はー、しかしせめて脚本がもちっとマシな作品だったら……と結局また言う……。

末代まで言い続けるわ……。