花組『ファンシー・タッチ』
訳がわからないけどかっこいいものが観たい気分の夜というのがあって、そういう気分に応えてくれるのは三木先生ショーなのだ……。
という訳で再生したものの、オープニングの聖闘士星矢みたいなお衣装+ふしぎな動きのダンスで、
「こ、これは当時はカッコよかったのか……? それとも当時のファンたちにとっても謎だったのか……!?」
と困惑。
けど冷静になって見ると、ガガ様が似たような振付で踊っていたことがあるので、カッコいいんだと思う。うん、きっとそうだ(言い聞かせるように)。
その後の50年代ロックンロールも、わざとやってるのか本気なのかわからないダサい50年代コスプレが出てきたりして、あのシーンほんとミキさんが真ん中でキメてないと持たない……。
ファンシー・スパゲティのシーンとかコンセプトよくわかんないもんね?
CM撮影っていう設定必要だった!? っていう。
しかも、あー次の場面になった~って思ってたらまたCM撮ってる社長役のマヤさん(Not真矢さん)出てきて、まだ続いてたー! ってなるしつこさ。
しかし「CM映像」に当たる部分のヤンミキはたまらなくカッコいいんだよな……。
2人で1人の娘役さん取り合うところとか、なんか娘役を飛び越してライバルの絆みたいなのを感じて、そっちのが色っぽかったりとかね……。
女装ヤン様とミキさんが踊るのは、こんなに露骨な女装男1×男2ってあったっけ!? って目を疑う濃厚さだった。
とはいえその後はさほど謎なシーンも無く、純粋にカッコいいシーンが続きます。
ヤンミキ華陽子氏が絵画から出てきて三角関係繰り広げるシーン、本当に出演者皆さま絵画みたいで美しかった。
オペラ(男声で少しびっくりする)のシーンでヤンみはるが悩ましく抱き合うのとか、眼福だったわ。
黒燕尾でヤン様が「お前を求めて騒ぐ胸」って歌いながらエロティックにミキさんの手を取ったときはどうしようかと思いましたけどね……。
全体的にヤンミキ推しです。この頃の花組の演目なら、これに限った話ではないのでしょうが。
今や「ナウオンに出てくる妙に娘役っぽいおば様」と認識されている華陽子氏の、立派な娘2っぷりも堪能できます。