ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

安寿ミラDS『Miracles of Loving』

序盤、ムーディーなバラードが続いたので、

「やっぱりこの時代のDSはまったり進行が多かったのかな?」

って思ってたら、後半からめっちゃテンポアップした。

 

ムーディーパートはまったりなんだけど、女装の自然さがすごすぎる。

黒髪ボブかつらにロングのドレスで愛についての曲を歌うんだけど、今のヤン様とあんまり印象が変わらない……。

カッコいいし男顔だけど、イイ女、みたいな。

声も、さすがに高音のところは苦しげだったけど、ほとんど「女声」として違和感がなかった。

あれ、観てた人、感覚が混乱したんじゃないかなぁ……。

 

MCでは「愛」を繰り返し強調して、実際、観客への視線、仕草ひとつひとつに、愛がこもっていた。

あんまりファンサービスしないタイプのスターさんという印象があったので(すみません)、けっこう驚いた。

 

ヤンみはるコーナーがあったのは嬉しかった。

やっぱりダニエルとフェリシアのテーマから始まるんだね!

ヤンミキ公演って言われてるけど、私あれはちゃんと男女のラブコメディとしても成り立ってると思ってるから、DSで歌うくらい特別な曲になってるんだって思えて嬉しかったよ……。

 

後半のラテンコーナーはめちゃくちゃ速くて熱くてカッコいい。

ラテンって暑苦しくなりがちだけど、暑苦しい訳じゃなくて、ただただシャープでカッコよかった。

南米系じゃなくて、ヨーロッパのラテン。

あれはやっぱりヤン様の持ち味のなせるわざだろうか。

 

散々歌ってしゃべった後なのに、終盤でソロダンス踊るのが痺れる。

お芝居も歌も好きだけど、やっぱり踊っているときが一番いきいきして見えて、本人も楽しそうだなぁ。

 

うーん、これ、できることなら客席で観たかったなぁ。

この暖かさとカッコよさ、緊張感を味わいたかった。

 

出演者に妙に可愛い男役さんがいるなって思ったら、コム様でした。