ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『タカラヅカ・グローリー!』

90周年記念公演だったのですね。

大階段のロケットから幕開け。
お衣装は白と金のフワフワに赤のアクセント。
華やかでおめでたくて可愛くて、高級なお菓子みたい!
そうか、それも宝塚のイメージのひとつなのか。
甘くてふわふわな、夢の世界。

その後は宝塚の持つ様々な魅力が入れ替わり立ち替わり描かれます。
この公演が、宝塚の擬人化のようなフェアリー・コムさん主演で上演されたことの意義深さたるや。
しかも脇には優雅なセクシー・ガイチさんと、男役のクール&ハード&ホットさを担うミズさんが並んで、宝塚の魅力の多面性をプレゼンするのには最高の布陣。

そしてきちんとフワフワキラキラなシーンはコムさんが、優美なシーンはガイチさんが、キザでクールな場面はミズさんが真ん中になっているのが流石。
岡田先生の作品はトップだけじゃなくて2番手・3番手も含めた全体の構成が当て書き色強いから、本当は再演に不向きだと思うんだけどなー……。

シトラスの風OPみたいな色彩の場面があって、岡田先生は違う色相でもまとまりを出すのが上手いなーと思うた。
真ん中が白だからかな。

記念公演の性で、テーマ面でのまとまりには欠けるんだけど、上述した通り宝塚のいろいろな側面・多面的な魅力を感じられる、幕の内弁当みたいな公演。
若手時代のえりたん&ケイさんがシンメで活躍しているのを見られるのも美味しいです。