ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『ラ・エスメラルダ』(敢えてのカタカナ表記)

ウゥゥゥゥ、当日券情報を見て衝動的に観に行ったんだけど、行って良かった……!!!!!

すごくオーソドックスで品がある、けど、ラテンかつちぎちゃんが真ん中でだいもんが脇を固めてて熱い暑い!
サイトー先生の頭の中にあったものが、カッチリそのまま舞台上に実現したんじゃないかなぁと思った。
そういう、パズルのピースがきっちりハマったみたいな、作品と出演者の相性を感じた。
ちぎちゃんが終始楽しそうでした。

幕開けから中詰めみたいに熱い!
きんぐが銀橋ソロ歌唱するところは嬉しいのと相変わらず歌が上手いのとで泣いた。
カルメンのシーンはちぎみゆの儚さ、危うさが活きててすごく好き。
中詰めはオープニングより熱く、主題歌もいい感じに宝塚っぽいダサさがあって、
「やっぱり宝塚はこうだよな!!!」
とガッツポーズ。

草不可避と聞いていた電飾のカタカナ「ラ・エスメラルダ」。
私も実際笑っちゃったけど、ロケットでレトロさ感じる原色のお衣装を着た下級生たちが前に並んだときに気が付いた。
パリゼットとかモンパリとか、初期の宝塚のレビュータイトルに使われてたフォントに似てるんです。
きっとサイトー先生の、宝塚レビューの歴史を次の100年、200年につないでいくぞという決意の表れなのではないか。
そう思うと感動して、ロケットの間じゅう涙が止まりませんでした。

しかしその後の男役群舞でナミダ引っ込みました。
スペイン語でカウントアップしながらオラオラ迫ってくる雪男の皆さんめっちゃ怖いです。
勘弁してください。
特にのぞみさん、
「自分ラテン慣れてるんで! ウス! オラァァァ!!!」
みたいな感じで襲いかかってくるのやめてください。
のぞみさん久しぶりに見たら本当ーーーに男ぶり上がってて、ぐんぐん高みに登ってるのがありありとわかって、何かを棄てつつある人だ……と畏れを抱きました。

パレードがまた良くて……。
カラフルなんだけど全体的にレトロさ感じる色調で、華やかなんだけど品があり、古き良き宝塚の香りがムンムンした。
ここにも宝塚への愛と歴史をつなぐ情熱を感じて、ぼたぼた泣いてました。
私はどうもそういう「宝塚」に弱くて、初観劇のダンロマもパレードで泣いたんですよね。
ただ、当時は「愛と青春の宝塚」のショー場面とダブってたんだけど、今回は目の前にある、今そこに存在している光景に泣きました。
生身の人間、今そこで生きている人たち(美女たくさん&サイトー先生)が、101年という、1人の人間では支えられない長さの歴史を担い、受け継いでいこうという気迫にやられたんだと思う。

余談ですが、ポスターに使われているLa Esmeraldaのロゴは、公演内では一切使用されません(⌒▽⌒)
たぶんサイトー先生が
「上田先生の大事なデビュー作のきれいなポスターの雰囲気壊しちゃいけないから」
ってな感じで、星逢ポスターになじむロゴをポスター用に選んだんだと思ってる……。

あとちぎちゃんは赤いお衣装/赤の入ったお衣装がとてもよく似合い、さすがアカレンジャージェンヌだと思った。

星逢一夜については、明日以降に。