花組『アンドレア・シェニエ 愛と革命の詩』
観念的・抽象的で難易度高い部分もあったけど、最後はぼろっぼろ泣いてた。
まずは音楽がとても良かった……。
美しいし、耳に残りやすい。
らんじゅさんの声質とも合っていたんだと思う。
実験的な翼のセットも印象的だったなー。
そこに登る白天使ちゃん黒天使ちゃんも幻想的で素晴らしかった。
景子先生の作品は美しいよね。
何より、ラブデュエットの場面!
音楽も照明も振付もロマンティックだった。
宝塚らしくない、けれどとても宝塚らしい場面だった。
また結ばれるらんらんの表情が幸せそうでね……。
そう、主役の二人が幸せそうになればなるほどつらい公演だった。
最後、処刑台に呼ばれるときの元気な「はい!」が本当に幸せそうで、つらくて。
言うなれば「心中もの」なんだけど、らんじゅさんが「大恋愛もの」として幸せそうに演じていて、いいもの見せてもらったな、と暖かい気持ちになれた公演だった。