ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

花組『カナリア』匠ひびき

えりたん主演の再演の方を先に見ているので、どうしてもそれが基準になっちゃうんだけど、
「なるほど、だからえりたんが選ばれたのか」
と納得させられる、チャーリーさんの堂々たるドヤっぷりだった。

みどりさんのはっちゃけっぷりも凄くて、本当によく正塚先生はあのキャラクターを宝塚作品のヒロインにしたなということにも、みどりさんはよくあのキャラクターを品を失わずにイキイキ演じたなということにも感心してしまう。
あれも90年代のクールさが成し得た業なのだろうか。

脇役もまた錚々たるメンツでね!
オサさんあさこさん、若かりし日のゆみこさんまゆたん、後のトップスターがこの中に何人いるんだ!? っていう。

ちっちゃい一花さまを探すのも初演映像の楽しみ。
当時も上級生になってからも、金塊ダンスで同じポジションにいるのには笑った。

マヤさんとシビさんはやっぱり凄いんだなー、ってなるね……。
役に癖があればあるほど、いい味になっていく。

ストーリーも好き、というか、難しいのであれこれと解釈するのが楽しい。
けど答えは全部歌詞の中に入ってたりするんだよな、正塚先生の作品って。
この作品も音楽、特に歌が良いよねー。
こんなにロックンロールを前面に出した公演も珍しいんではないか。

えりたんの再演も、みりおん他脇役キャスト含め充分クオリティ高いし大好きなんだけど、初演はそれを上回るクオリティで、やはり初演の力って偉大……と改めて。