ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

月組『Dance Romanesque』全国ツアー

私の初観劇は大劇場ダンロマで、あまりの尊さや信じる心の強さにパレードで号泣したのだけど、映像でこれ見たらオープニングから泣いた。
本当に、なんて力強く励ましに満ちたメロディーと歌詞。

かもめみたいな、物量で圧倒する系の場面も全然見劣りしませんね。
ひとりひとりの技量と、演出の確かさが成せる業か。

力量といえば、ノートルダムの場面、あれがぺらぺらにならず、重厚さを持って感じられるのは、流石きりやんだなと、いろんなショー・作品を見た今だからこそわかるようになりました。

月色男子の場面が、まさお用の新曲になってたのは中村A先生の愛だね!
吐息色男子、セクシーだけど面白くて爆笑してしまったww

あと、上手いリフトって重力を感じさせないことが多いんだけど、きりまりのリフトに力学を感じたのは我ながら発見だと思いました。
まぁきりやんがまりも氏のことを
「軽くはないけど乗るのが上手いから」
って言ってたって前知識もあってだけれど。
重心の移動が目に見えるというか、支点・力点・作用点がはっきりわかるような。
たぶん、妖精のように非実在的な体型の娘役さんでなく、まりも氏のように肉体の存在を感じさせる娘役さんだったからこそ、きりやんの技術も映えたんだろうなぁと思うのです。

きりまりの地に足のついた感じって、そういうところからも感じるのかもね。
お芝居も演技・演出に拠らないリアリティがあったし、ショーも
「今この素晴らしいものを現実に見ている!!!」
っていう実感があったんだと思う。
だからこそ、「この一瞬を永遠に変える」って歌詞も、白々しくなく、実感を伴って聞こえるのだろうなぁ。