ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

星組『ナルシス・ノアール』

えりたんのIIは生でも映像でも何回か見てるけど、初演は初めて。

ずいぶんラテン成分の多い、パーンとしたショーだったんですね!
メリハリがあってすごくいい。
この構成で良かったのに……。
なんであんなツギハギでメリハリのない構成になってしまったの……。
すべての花より〜の場面なんかが差し替えられちゃったのは、セットが大掛かりだったからかなぁ……。
別に良いのに、簡略化されたセットでも面白かったと思うよ、あれ……。

平成3年の作品だけど、いわゆる昭和の匂いというか、「宝塚」と聴いて連想するクラシカルさがありますね。

ほんと、昔のスターさんて濃い、色濃いよね。
昔のスターさんになればなるほど濃いよね。
OG公演で一番濃いの、スータンさんだもんねw
「私はタカラジェンヌやで!」
みたいな自負、自信みたいなものが強いように思える。
この公演は特に「ナルシシズム」がテーマだから、そういう要素が強調されてるのかも。

そういうオーラを持ってたからこそ、えりたんに再演が来たんだろうなぁ。
演目のチョイスは良かったと思うの、けど構成の再編集が……ね……。
あと、同じ演目だから、余計に出演者の「濃さ」が薄まってるんだなぁ、と感じた。
えりまつともみん、みんな今のジェンヌの中では「濃い」タイプだったけど、それでも初演に全然かなわないもんなぁ。
サラッとしたものが良しとされる現代だから、時代の先端を行ってなきゃいけないタカラジェンヌもサラッとしていくのは当たり前かもしれないけれど……。
シメさんみたいなオーラの方とか、もう現れないのかねぇ。