ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

星組『暁のロンバルディア』

かの正塚先生のデビュー作でございます。
ご本人も「僕スーツもののイメージあると思うんですけど」と前置きするコスチュームもの(歴史もの)。

確かに画面の絵面だけ見ると他の演出家の作品ぽく見えるかも。
正塚色彩が未確立なのかな。

ですがアイデンティティーの喪失→友情&恋&アイデンティティーの回復への努力→アイデンティティーの回復&旅立ち、という類型がこのとき既に確立されていて、面白いほど。
神話の体系みたいだね……。
これに当てはまらない作品探す方が難しいね……。
バリエーションだね……。
クラシック音楽か……。

あと照明は既に暗いです。
お酒飲む場面もきちんと入ってます。
楽曲も城先生です。
歌詞も既にちょっと面白いです。
恋愛に関して女の子の方が押しが強いのもこのときからです。
胸キュンシーンもめっちゃ上手いです。きゅんきゅんします。
スタイルの確立ものすごく早いな!?

何より、既にこのときから普通に作品として面白いです。
これデビュー作って言われないとわからないと思う。
装置の使い方も当時からこなれているし……。
すぐに雪組で再演されてるしね、そっちも映像で見たい(無いんだろうなぁ……)。