ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『マリポーサの花』

情景が素晴らしくて、本当に一本のスペイン映画のようで好き。
テーマ曲はガチで名曲。
OPとEDが、同じようでいて違うのがいいよね!
テーマ曲のアレンジもちょっと違って、EDの方が明るいの。

主演の2人がベタベタしすぎていないところも大人っぽくて好きなんだよなぁ。
最後はあてのない遠恋だけど……w
そして主演2人がベタベタしてない分、男1と男2の距離がやたら近いけど……ww

けどなんかそれもそれで、恋愛・友情、両方への正塚先生の理想像が見える感じで好き。
2人揃っていないことでむしろ、心と心のつながり、「この手に抱きしめるその時が巡るまで」信じ続ける思いの強さが際立つラストシーンだった。

男1と男2の友情は、ひたすら熱く熱く、汗と血と火薬の匂いの中で築かれた信頼って感じで、「男の友情」の描写に関しては、正塚作品の中でも群を抜いていると思う。
「あれっ、正塚先生って男の人なのに男の友情に夢抱いてるのかな……?」
ってなる。
女の子が男の友情に抱くような、憧れの目線を感じるんだよね。これはどの作品においても。
腐女子の友だちに宝塚を薦めることになったら、これと銀英伝を貸すかな、まず……。

戦闘シーンのダンスも格好良くて好きです。
本編見る前にそこだけ抜粋されたのを見て、
「うわっかっこいーーー!!! 絶対この作品好みだわ」
って思ったら正塚先生の作品だってわかって、やはりまたしてもか、と悔しい気持ちになったものです。