ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

宙組『ロバート・キャパ 魂の記録』中日

元々私は現代美術の写真分野をちまっとかじっていて、キャパの名前も元から知っていた。
ドラマチックな人生を送った人なので、題材として目の付け所は良いなーと思ったのだけど、如何せん題材が写真なので難しいよなって気もした。
そして、観劇する前に抱いていたその「難しいよな」を、実際の演出が超えてくれなかったというのがある……。

とはいえ、中日版に関して言えば、生で観たというのもあって、バウ版より印象が強い。
1幕にまとまって見せ場が凝縮したからじゃないかなーとか思ってる。
フェデリコが死ぬ場面とか、ゲルダとの別れの場面とかがテンポよく訪れる感じで。

ゲルダもかなり印象が違う……うらら氏とみりおんとでは持ち味が全然違うから当たり前だけれど。
うらら氏はいかにもユダヤ人! って感じの凛とした美貌で、雰囲気も、キャパと互いに自立した「同志」って感じの記憶。
みりおんはやっぱりかなめさんの正相手役ってこともあってか、てるみりキャパゲルダはもっと甘やかな印象だった。

かいチーキくんがめっかわだったのだがあれは何だったのだ……。
中日観劇後にバウ版を見返したけど、みーチーキくん全然キャラ違ったぞ……。
役へのアプローチの差、すごいな……。
再演もこういうのがあるから見逃せないのだよな……。

その他、イケメンすぎるちーピカソ、コケティッシュすぎるたらマリー=テレーズ、スペイン人にしか見えないりくフェデリコ、脇役だけど歌声が印象的だった彩花まり氏が印象強いです。

いいんだ、宙組生が頑張ってる姿が見られたから……。
ナンバーも良いし……。