ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

宙組『Amour de 99!!−99年の愛−』

99周年の歴史の勉強……であり、かなめさん主演の数少ないオリジナルショーの一つ……。
ってかかなめさんてオリジナルショー2つだけで、しかも両方大介先生なのか……。
かなめさん就任期間そんなに短くないのに……。
そして劇団の大介依存なー……。

愚痴はそこそこにして。

如何せん、99周年記念公演のような位置づけで、過去の名ショーのダイジェスト&名演出家の紹介←なので、1つのショーとしての統一感が無いのは否めない。
名場面・名曲ダイジェストならタカスペで良いじゃんなんて思ってしまうけど、これが通常公演として一定期間上演されたことに意義があるのかな……。

と言いつつ、演出家紹介コーナーは結構好きでした。
ああいうの、TVで観ても「フーン」って感じだけど、演出家の顔が出た後にその人の作品を舞台上で実演されると、
「あの伝説のショーが今目の前で!!!」
みたいな感動や興奮を覚えませんかw

そして50年後、100年後に大介先生やサイトー先生の顔が大写しになって、CONGA!!やらBMBやらの名場面が再演されるの想像すると結構面白いですよね。
中村B先生はFEの蛍光色三角形とかかな……。
あのお衣装、別の公演で再利用されることあるのかな……。

公演自体の話をしなければ。

娘1センターのチョンパ、わーってなった。
日本ものじゃなくてもチョンパってやるんですね。
そして劇場って、意外と暗くなるんだな。全然見えてなかった。

シャンゴはしびれました。
実際、当時の宝塚ってあれくらいきんきらだった、あるいは、きんきらに見えていたんだろうなぁ、と。

パイナップルの女王はすごかったね……。
ZUCCA×ZUCAのネタにまでなったからね……。
あれだけ1人のジェンヌが、公演の1シーンについて話題をかっさらったの、他に知らないかもしれない。

公演の紹介画像もたぶんあれだし、この先時間が経つにつれ、アム99=パイナップルの女王、みたいになっていくんだろうなぁ……。
けどそれだけのショーじゃないんだよ!!!
シャンゴもクレッシェンドも泥棒紳士も良かったんだよ!!?!

極めつけはすみれの花咲く頃でのデュエットダンス。
私、確かあれ、泣いたと思う。
清らかに美しく永遠の花のように……ってのは花詩集だけど、けど本当にそんな感じのてるみりだった。
すみれの花咲く頃でデュエットダンス、あれは本当に宝塚の真骨頂だと思うし、このショーの魅力がガッと詰まってると思うし、いつかあのデュエットダンスを再演してほしいけど軽々しくやってほしくないし、そもそもあれはてるみりだけに許されたもののような気もするし……。