星組『Celebrity』
なんかいろいろ詰め込みすぎて、ショー全体として何を表現したかったのかはわからないんだけど、やけにギラギラしているのがちえねねに妙に似合っていて、なるほどこれは稲葉先生にとっての「ちえねね」を表現したのかな、と解釈。
真っ赤とかファーとかキンキラとか着せたかったんだよね! わかる!
タイトルや冒頭のテイストから、てっきりアメリカ音楽が中心になるのかと思いきや、アラビアンもラテンもあって、たぶん知っている中ではいちばん草野テイストが濃いw
突然世界旅行に出かけちゃうんだよね……。
あとコミックの場面が長くてしつこいんだよね……www 紅ちゃんが楽しそうなので良かった
あとたぶん「今一番新しいものを表現する」というショーの命題に挑んでるんだよな。成功してるとは言いがたいけど。
「セレブ」とか「メール」とか、数十年後に見返したら「2010年代当時はこういう文化があったんだ~」という宝塚史の中での史料になりそう。
一方で、ロケットのお衣装はド正統派のパリ・レビュー風だったり、とよこさんの軍服銀橋渡りがあったり、「宝塚」も盛り込まれている。
後者ははなむけの意味合いが強いだろうけど。
これが余計に全体のテーマをわかりづらく、散らかった印象にしてしまっているんだけど、こういう「古今の融合」みたいなのをやりたかったのかな~とぼんやり。
1つ1つの場面は好きなんだけどね!!
しかしこの頃、ちえねね全然声出てなかったんですね……?
ナポレオンとかロミジュリとか、2人とも努力を重ねたんだなぁ。
稲葉先生も、Mr.Swing辺りからいきなり安定感高くなったけど、どうしたんだろ。
このショーでいろいろやって、やりたい方向性が見えてきたのかな……?
スカステ版の東京千秋楽映像を観たので、とよこさんのサヨナラショーも付いていて、思わず涙。
世界の王で黒燕尾で、とよこさん降りてきた後にちえさん降りてきて、サビで手をガシッと掴みあうとか泣くに決まっとるやろ。
天使のはしごの曲と、JUMPと、どうやって伝えよう。
れみちゃんはWelcome to バーレスク。
ショーでも、星にこんなパワフルな歌声の娘役さんいたっけ? と思ったられみちゃんだった。
2人とも、惜しい上級生を……という気持ちだけど、退団後も幸せに充実して暮らしてらっしゃるようで何よりです。