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ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『銀の狼』全国ツアー

コムまー強化週間、たぶんトリになる作品です。
私、初演も録画で観てるはずなんだけど、あんまり内容憶えてなくてw、
「あーこのシーンはこういうシーンだったのか!」
と、点と点を線でつなぐような感じで見ていた。

いやー、すっごく良いな!?
落ちて追い詰められていくような緊張感と、付きまとうような暗さが良い。
正塚作品は基本的に照明が暗いことでおなじみだけど、その中でも特に省エネなのでは……?

のん様も対談で仰ってたけど、音楽がまず良いよね。
エニグマイメージしてるんだっけか。
城先生、毎度良い仕事ありがとう……。

娘1が一切笑顔を浮かべないのがまた思い切りがあって良い。
んで、これがまたまーちゃんに似合うんだ!
まーちゃんって翳のある人だったんだね。
昨日マイベストまーちゃんは青い鳥を捜してのまーちゃんだなと思ったんですが、即日更新されてしまいましたw

初演でのん様が演ってたジャン・ルイを、番手そのままでケイさんが演ったってのも良いんだよな〜。
極悪ケイさん、最高に似合う。
正塚先生はケイさんにちゃんと闇のある役を当てるんだよな、見切ってらっしゃる……。

ミズさんを殺した後、かなめさんが来て
「任せろ」
って一言言って2人を逃すのには痺れた。
美味しいことさせててニクい!
オサさん時代の花組で言うところのらんじゅさんみたいな使い方。
かなめさん主演で正塚先生作品って、結局なかったよね?
どんなことさせるのか見てみたかったなー。

最後、主演の2人が流されるように去っていくの、びっくりしたし、切ないようなときめくような気持ちになった。
こんなにネガティブな、2人に全く積極性の無いランデブーがあったろうか。
同じトラブルに巻き込まれた、被害者同士のような、共犯関係のような2人。
(いや、実際共犯なんだが。)

明るい未来は見えないけれど、朝日のようなライトが1つ、舞台に灯って2人の姿を浮かび上がらせる。
温もりを持ち寄るように寄り添い合うラストシーンは、何とも言えず印象的。

正塚作品は洋画的だけど、でも間違いなく「舞台芸術じゃないとできないこと」をやってるんだよな。
いやーーーー、すごく良かった。
初演も発掘して観よう。