星組『PERFUM DE PARIS』
パリ・メドレーの中でしょっちゅう歌われる曲、というイメージの方が強いのだけれど、そうか、最初はこれも1つの作品だったのか(今更)。
小原先生の作品、初めて観ます。
今のショーって、オープニングは総踊りでバーッと出てくるイメージが強いんですが、これはそうでもない。
エッフェル塔のイラストを背景に、20人位?のパリジャン・パリジェンヌたちがおしゃれなお衣装で軽やかに踊ります。
構成とかの自由度がまだ高かったのかな、この頃。
お衣装も、宝塚の他の作品では観ない雰囲気だなーと思っていたら、KENZOのデザイナー高田賢三さんが手がけたらしい。アールデコっぽいんですよ。
センターは甘くて上品なシメさん!
とろけそうな夢見る目元。
これも宝塚っぽくないメイクだな~と思っていたら、メイクも高田賢三さんトータルプロデュースだったらしい。
スゲー
クラブのシーンはこの頃既にあるんですね。
麻路さきさん、きれいだけど男らしくてカッコいい。
続くシメさんと洲悠花さんのシーンは可愛いかった……。
この作品、全体としてテイストが「甘い」。
砂糖菓子の世界。
今のショーみたいに激しい場面で目を引いたりしてなくて、メリハリはあまり感じないんだけど、陶酔できる。
と思ってうっとりしてたら、中詰? でトンチキなアメリカのおもちゃみたいなどぎつい色彩のちょうちょコスチュームを着た星組生たちとシメさんが出てきてびっくりしたわ。
ちょうちょの羽根と触覚が付いてるんです。コントの衣装みたいなの←
しかもこれ、ヤンミキみはる特別出演回で(新しい大劇場のこけら落とし公演だったから?)、ヤンさんも同じ衣装着て、いつものキレッキレダンスを披露なさるので、
「カッコいい~! でもトンチキ~~!!!」
と心が忙しかった。
パレードのお衣装もなんだかモサモサした、学芸会の草むらみたいなのを全員が背負っていて「……?(⌒,_ゝ⌒)」って感じだったんだけど、全員並ぶと色とりどりの水晶が並んでいるみたいできれいだった。
この公演のお衣装って使いまわしてないのかな。
権利の問題とかあるのかな。
『花詩集100!!』のやつも、まだ他の公演で使ってないよね(使えるのか、という問題もあるが)。