ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

花組『オペラ・トロピカル』

最高すぎかよーーーーーーーー!!!??!!!!

82年の作品なんですけどね……もう、もう、80年代最高すぎかとーーーー!!!?!

 

「形式」と言いましょうか、衣装のデザインとか「伝統的な男役の振付」が今のラテンショーとほとんど変わらず、違和感が無いことが逆に面白かったです。

シマウマ柄の白スーツでインに紫のフリルとかね、だいもん似合いそうっていうか着てそうだよね。

上半身赤エナメル、下半身金スパンのお衣装にはびっくりしたけども。

 

主題歌が憶えやすくて良いですね。

やはり主題歌は帰路口ずさめるくらい憶えやすく、かつ、クドいくらい繰り返すべきなのだ……。

歌わないオペラって何やねん、て最初なるんですけど、後半で明かされます。

 

耳慣れた「クンバンチェロ」も出てきて、一緒にクンバンクンバンクンバンチェロしてしまいそうだった!

これ30年以上前の作品なんですよ!? 私が生まれる前ですよ!?

どんだけ変わらずに守られつづけてるんだ、宝塚って……。

宝塚自体が「すみれの園」に守られた箱入り娘なのだな……と再認識いたしました。

 

しかし、出演者の濃さ・熱さが今と段違いに高い。

「クンバンチェロ」のシャウトもすっごいんですよ。

全員が蘭寿さんかだいもんかいぶ氏かヒメかすー様かって感じ。

総踊りのシーンなんて、まさに「熱狂」という言葉しか出てこない!

演目自体もメリ:ハリ=2:8くらいの割合で、プラス出演者のあのエネルギーだから、観る側もエネルギー使うんだろうな~って思った。

(けどマギーさんぽさを感じる人はいなかったから、やっぱりあの方はベクトルが違うんだな……。)

 

草野先生、こういう時代を経てきてるのだと思うと、あの作風にも納得が……。

クドくてバタくさいものが受け入れられる、し、似合う時代があったのだな……。

 

あとスターさんの体型が今とやっぱちょっと違いますね。

男役の方は70年代のモデルっぽくて、小枝みたいに細身で脚が長くてパンタロンとかが似合う体型。

娘役の方は昭和の女優ぽい妖艶さ。

脚がいい感じに肉が付いていて、上半身は薄くて退廃的なエロティックさがある。

 

はー、面白かった。これ毎晩観たいわ……。

90年代のショーも熱くて面白くて好きなんですけど、こっちのがより濃くて面白かったので、たぶんそのうち70年代の作品じゃないと満足できない体になります。