ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

宙組『仮面のロマネスク』

というわけでやっと! やっと観られたよ~ゆひすみのかめロマ!!

部分部分は「視た」ことあるはずなんだけど、全体通しでは観てなかったんだよな~なんでか。

 

すごいね! ゆひさんもすみ花もハマり役!!

冷たい顔をして強引かつ性急なやり方でご婦人方・お嬢様方を次々モノにしていきつつ、すみ花の前では余裕が無くなってくゆひさんも、世間知らずで純真と人には思わせておいて、大人の手練手管熟知してて、だけど本当に好きなのはゆひさんだけってすみ花もたまんねぇ!!

 

この話、トップコンビがそれぞれに恋人を作ってる話だからトップコンビ同士の絡みが少ないのが難点なんだけど、なんでだろう、ゆひすみはその短いシーンでもすごく濃厚で熱い甘さがあったなぁ。贔屓目かしらん……。

見た目もザ・耽美! で、退廃的な貴族社会の最後の輝きをよく表現してたなァ……。

原作の『危険な関係』、アラステアっていう繊細なペン画を描く画家の挿絵が有名なんですけど、ゆひすみはそのまんまだった。感動した。

 

危険な関係 アラステア - Google 検索

 

あとみっ様!

イシさんもみっ様も、上手いと同時にクセが強くて、かつ持ち味が全然違うので、

「こうなるんだー!」

っていう驚き、面白さがあった。

 

イシさんはやっぱり「翳」の人で、繊細な青年が思いつめて破滅にひた走っていく感じがあったんだけど、みっ様は地の明るさ、前向きさが出ていて、決闘のシーンも

「あっこの人生き残るんだろうな」

っていう妙な安心感、れーれとも幸せになるんだろうなっていう心安さがあったw

 

あとストーリーテラーの役割はみっ様の方がハマるねw 

やっぱちょっと上手すぎて異次元を感じさせるのかな……w

 

ラストシーンは今回も泣きました。

『銀の狼』に次いで好きなラストシーンだわ、宝塚作品の中で……。

曲も良いんだなー。