ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

月組『HOLLYWOOD LOVER』

いや~、なかなかどうして素敵なのではないでしょうか!?

宝塚らしくオシャレで美しく恋の三角形が描かれゆひさんがカッコいい←

カッコいい、カッコいいねぇゆひさんは……!

けどこんな感じのゆひさん前にも観たな~、クラシコだっけなぁ~、と思ったらやはり同じ植田景子先生でござった(゚∀゚)

 

またあいあいがハリウッド女優役ってのが似合いますね。

ゴージャスでお高く止まった感じに見えるけど、内面は崩壊寸前の脆さ。

あと鼻がしっかりしてエキゾチックなお顔立ちだから、金髪似合うよね。

 

そして横恋慕する(というか、こっちが旦那なんだけど)あひさんの強さ・暗さ・重さが良い……。

暗く熱く炭火のように燃える嫉妬の炎、素晴らしかった。

 

ファンシー・ダンスのロシアン・マフィアのシーンでも感じたけど、あひさんの華やかでがっしりしたイケメンぷりで悪役演られると、迫力あってゾクゾクして、主人公との対比が鮮やかになって良いんだよな!

持ち味が明の人だから、あまり悪役のイメージなかったんけど、真ん中がきりやんとかゆひさんとか翳属性の人だと、それぞれの個性が際立って関係性に立体感が出る。

 

ゆひさんに影のように従うリュウさんも良かった……。

というかリュウさんが好きなんだけど……。

ああいう人がスーツぴっちりきっちり着こなすと逆にストイックなエロさがありますね!

ショーのときみたいにシケ垂らしまくり開襟しまくり腰回しまくりのときとはまた違う、禁欲的に押し殺すことで漏れ出ちゃう色気みたいなものがある。

 

あとすーさんがストーリーテラー役なのにびっくりした。

ああいうのって、普通路線若手男役がやったりするじゃないですか。

大野作品になると二番手男役がやったりするし。

景子先生演出に馴染む、過剰じゃない、けどきちんと血圧は高いw、仕事のできるすーさんでした。

景子先生作品で、ヒロイン以外の娘役があれだけ活躍してるの、初めて見たかもしれない……ww

 

すーさん以外にも、月組上級生(卒業されてしまった方も多数)の中堅~下級生時代がたくさん楽しめるんだけど、中でも86期の姿樹えり緒氏がオネエのスタイリストってのが振るってるな~。

実際卒業後、(和装のだけど)スタイリストになられましたからね。

歌劇の新年ポート、和装の方は全員彼女が着付けをしているそうな。

当時からそういうのがお好きで、そういう役がアテ書きされたのかしら。

 

結末は何となく読めたけど、あんなに理性的(だと自分のことを思い込んでいる)あひさんがそんなことを実行に移しただなんて! っていう衝撃と、「その後」がかなり尺長めにきっちり描かれていて、主人公の心に救いがありそうなのが良かった。

映画作製をテーマにしているということで、映像と舞台上の実際の人物の動きが上手く絡んだ演出も凝っていて素敵でした。