花組『源氏物語 あさきゆめみし』00年初演
芝居入りの和物ショー、って感じだな。
やっぱりショー作家(草野先生です)の作品なのだと思う。
大階段に真っ赤な布を敷いたオープニングや、貴族がずらっと並んで舞うシーンがやはりと言うべきか見応えがあったし、ラストでまた大階段を、今度は真っ白にして使ってるのは流石の見せ方だった。
草野先生、大階段使うの上手いよね……。
まぁ源氏物語は長いし、ヒロインたくさんのギャルゲー状態だし、1幕ものミュージカルでやろうとすると、どうしてもこういうダイジェスト版みたいなのになっちゃうよね……。
新源氏物語の方はどうやって編集してるのかな……。
しかし、因果応報により物語の円環が閉じる、三の宮と柏木の不貞が発覚する場面の演出は見事であった。
夜を表す暗い照明の中、祭の群衆に囲まれて、不穏な興奮と非日常性の中で訪れる、衝撃。
なんでかしらん、祭・カーニバルを演出のBGV的に使ってる作品は好きだ。
『メランコリック・ジゴロ』とか『Romance de Paris』とか……あっこれ両方正塚作品だ☆~(ゝ。∂)
またタモさんの、説得力あふれる美しさね!
繊細な少年タイプの美しさで、光源氏と聞いてイメージするまさにその通りの姿。
どの作品もだけれど、定番の題材って特に「主演を選んで」作品の方から訪れるイメージがある。
オサさんの「刻の霊」がすげぇなぁww
ゼウス様の先駆けみたいな感じ……(⌒▽⌒)
やっぱり人間離れしたオーラの方には皆人外を演じさせたくなるのだな……。
ミズさんの明石の君はびっくりしたけどきれいだったよ……。
民衆たちの不吉ソングがなにげに好きです。あの節回し何て言うんだっけ。