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ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『Carnevale 睡夢』

前半、圧倒的なテンポの悪さだけど、後半になってメリハリが出てくるのう……。

ヴェネツィアのお祭り(謝肉祭らしい)という題材は良い目の付け所! って思うし、構成や船のセットの使い方も挑戦的。

窓を開けたら夢で見た景色が拡がっていた、という入り方も「宝塚」を描き出していて好き。

やりたいことに対して力が追いついてない印象は否めないけど……(⌒▽⌒)

だけど大劇場デビュー作にやってみたいことを詰め込むのは良いことだと思う! ので良いと思う! ぞ!!

 

序盤、昼の部は正直あまり面白くないのだよなw

メリハリが乏しくてどこからどこまで1場面なのかよくわからないし……。

セットと周囲がゴージャスすぎてミズみなが全然目立ってないし……。

何ならハマコさんの方が見せ場が多い……(と思ったら退団公演だったんですね……)。

 

銀橋でケイミミが結婚式する辺りから様子が変わります。

アルルカン(イタリア語だとアルレッキーノか)のちぎちゃんにミミちゃんがさらわれて、不穏な空気に。

いいですね、祝祭・カーニバルの孕む不吉さと、トリックスターの使い方をよくわかってらっしゃる……!

 

ダークな雰囲気の男役群舞が良い感じ。

ミズゆみケイ、3人全員翳があるのが似合うから迫力すごいな……。

男1~男3全員がこういうのハマるってのもすごいな……。

 

みなこが黒の女王みたいな感じで出てきたのもびっくりした。

あれ、ディアーヴォラって役名で、悪魔だったらしい。

娘1(しかもあまりそういう持ち味のスターじゃない)に真っ黒なの演らせるのって珍しいな。

この辺やっぱり、「スターに合うもの」より「自分がやってみたいこと」が勝っちゃってる気がする。

不穏な雰囲気で、場面としては好きだけど。

 

後ろに上級生スターたちが控えてる前でロケットやるのも珍しいな。

こういうところ、意欲的というか、草野先生フォロワーらしい挑戦性を感じる。

稲葉先生、ここ何作かはベーシックな作品作りをしてらっしゃる印象だけど、この頃のこういう意識や気持ちは持ち続けていていただきたいなぁ。

 

最後、皆がステージにいる前で、祭の終わりを銀橋ソロで歌うゆみこさんが圧巻。

変な言い方だけど「ゆみこさんがトップになってたらこんな感じだったんだろうなぁ……」と思ってしまった。