ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

雪組『霧のミラノ』新人公演

かなめさんって押しも押されぬ&推しに推されてきた路線ど真ん中スターという印象なのだけど、全てのスターに「最初の一歩」があったように、かなめさんにも新公初主演があったのだ……。

全然初めてって感じしなかったけどもw 

爽やかで軽妙だけど、暗いものを抱えている美青年……と、一番お得意のやつですな。

 

当時のトップがコムさんで、耽美系美少年系男役でかなめさんと共通点あったのもラッキーだったのだろうなぁと思う。

こういう「引きの強さ」、流れを引き寄せる強さも、スターの条件なんだろうなぁ。

 

オーストリアの支配下にあるミラノが舞台。

 

市役所職員として過ごす一方、独立運動のリーダーでもある貴族の青年・ロレンツォが主人公。

兄が反オーストラリア運動に携わった疑いで財産を没収された織物工場の娘・フランチェスカを偶然助け、恋に落ちる。

ロレンツォはキタさん演じるオーストラリア少佐・カールハインツに一度は逮捕されるが、ロレンツォと通じ合うものを感じ合ったカールハインツは、ロレンツォを見逃してやる。

だがそれによって反オーストラリア活動は成功し、責任を取るため、フランチェスカとの再会を喜ぶロレンツォを射殺する。

 

すごくベーシックな悲恋モノです。やはりと言うべきか、柴田侑宏先生だった。

 男1&男2の間に奇妙な友情が生まれるのもきちんとタカラヅカタカラヅカしていて良い……。

 

んでまたカールハインツ役のキタさんが上っ手いんだ……。

新公学年とは思えない……。

責任と立場と情と苦悩、相反する要素を様々抱えながら全てをにじみ出させ、1つの人格としてまとめ上げている……。

キタさんの演技力の根源って、やっぱり彼女の持つ温かい「情」なんだろうなぁ。

役を愛し、役を理解し、寄り添って演じる。

 

あとヒメ姐1人本公演クオリティなのな。

本役美穂姐だったんだね……どこまでも納得でしかないよ……。

 

これ、フランチェスカの持ち味によって物語の雰囲気変わりそうな気がする。

本役のまーちゃんはどんな感じだったのかしら。