月組『ブレイク・ザ・ボーダー』
一応、国境を壊そう、心の壁を崩そう、みたいな意味のタイトル(のはず)なんだけど、いろいろ別のボーダーをブレイクしているような……???(⌒▽⌒)
とりあえず取り合わせがすごい。
・オープニングはインディアン(もちろん主題歌は謎歌詞)
・インディアン扮装のまま下級生によるロケット
・バレエ教室にギャングが乱入
・そのままギャングスターのクールなナンバーへ
・囚人とセクシーな女看守のナンバー
・龍神伝説(中国風)
・涼風真世氏が女装してフラメンコを踊るスパニッシュ
・涼風真世氏が女装のまま黒ダルマで踊る南米風ラテンナンバー
・ブロードウェイ風(っていうのかな、正統派の)ハット+燕尾+ステッキのダンス
・バニーガールのロケット
も、盛りだくさん……。
多国籍創作料理かなって最初思ってたけど、これアレだね、アメリカでやるいろんなバックグラウンドを持った人たちが食べに来るビュッフェだね。
特筆すべき点はいろいろあって、この作品全体がとりあえず特筆すべき存在なんだけど、そうですね、女看守が短めスリット入りタイトスカートをからあげて脚の付け根まで見せる振りにはダーイシのこだわりを感じると共に、よく宝塚でできたな、コレ という、一種のボーダーブレイクを感じました。
龍神伝説はびっくりしたな……。
でっかい龍の首&頭のセットが動いて出てきて、その上に小林幸子みたいな涼風さんが乗ってるんですよ。
んで、『新世界より』のメロディにダーイシのオリジナル歌詞載せた曲を歌うんですよ。
涼風氏の女装が2シーン続くのも驚いた。
ふつうに可愛いしね。ただの美女だしね。
初見の人、たぶん男役トップだと思ってないんじゃないかな。
娘役だと思ってるんじゃないかな。
なんかもうびっくりしっぱなしだった。
一人で映像見てて、ツッコミ追いつかなくってだんだん心細くなったからな!
BMBとかも大概人類に早すぎる感じだったけど、心細くはならなかったよ……!?
しかしそんな人を不安にさせるほどトンデモなシーン連続のショーの中で、久世星佳様がメインになられるシーンだけは、安心して観ることができた……。
この方の安定感・安心感ってすごいんだな。一気に信頼度が増したよ。
『バロンの末裔』また観よう……。