星組『THE ENTERTAINER!』
野口先生、デビュー戦完勝おめでとう!!!
初のオリジナルショーがこれだったみちふうもおめでとう! 引き強ーーい!
構成はジャニーズ→ブロードウェイ→ジャニーズって感じw
野口先生がジャニファンってのは公式情報があるんだったか、A-ENを見た観客が囁いているだけだったか……けどこれ見て私も確信しました。
オープニングは白地に金と黒で、現代的かつ明るく華やか。
歌われる主題歌に、みっ様監修グッズのモチーフ青いバラが出てくるのがニクい。
花言葉は「夢は叶う」。
長い道のりをかけてトップの座を掴んだみっ様の歌。
ここで102期生の初舞台ロケット。
八重桜のようなボリューミィなピンクのお衣装でめでたさあふれてます!
みんなおめでとう~、大きく育ってね
続けて、みっ様演じる、ブロードウェイに出てきた男の子が、各分野のエキスパートたちに教えを受け真のエンターテイナーとなるまでを描くお芝居仕立てのパート。
成績下位の「劣等生」だったみっ様が、研鑽を積んで劇団随一のエンターテイナーに成長した過程へのリスペクトですね。
イケてない服にイケてないリュックしょってんですが、このリュックに84って書いてあるのも涙腺ポイントです。
最初のオーディションの場面で、センター3人が紅5メンバーのしーらんれんてんなのが嬉しい。
振付師のかいちゃんがソークール。
お芝居でオドオドワタワタしてた弁護士と本当に同一人物ですか?w
ゴールド調のスーツがとてもお似合いで、スタイルの良さがよくわかる。
美城れん氏出てないのにあのちっちゃくて太ったおじさん誰だろうって思ったら、肉布団を着たみきちぐでした。
男の子を導くエンターテイメントの天使・女装のまさこさんとマギーさんに感じる既視感は、オナペッツだと思う。
女装した男役のオカマっぽさを観客が嗤う/観客に嗤わせる演出は気持ちの良いものではないけれど、長身で美丈夫な上級生男役の2人がドラァグクイーン的な扮装をしていると、エンターテイナーとして、観客を楽しませるために自らそこに立っているような構図になって良いですね。
シスター服を脱ぎ捨てた風ちゃんが着てるどピンク総スパンタコ足ダルマはたぶん、ホッタイズでうらら様が着てたやつですね。
再登場えらい早いなと思うけど、やっぱり華と色気があるお衣装だし、同期で着回してるってのがちょっと胸熱ですね。
ベニー・カメレオンちゃんは、紅さんにまたひとつ代表作ができたなーwww とめでたい。
ジョンソン先生がまた観られたのもファンにとって嬉しい演出ですね。
相変わらずアドリブ戦がものすごいことになってますねwww
一人前のエンターテイナーとなったみっ様がフラメンコを踊りはじめ、そこからそのままフラメンコの総踊りのシーンへ。
お芝居パートはここで終わって、グダグダしなかったのが良かったです。
女装ぽんちょちゃんはメイ執のときよりグラマラス&ボリューミィで迫力増してましたが、ガガ様みたいできれいで可愛かったです。
ころちゃん卒業したから情念系シンガー担当娘役が不在なのかな。
見慣れないイケメンがいて、誰だろう? と思ってオペラしたらいつものみきちぐだった私のことは良いじゃないですか。
ブロードウェイ風の中詰めは「これチケット代8000円代でええんか」案件。
すごくオシャレで豪華です。
ここでやってるのが102人ロケットなのかな?
めっちゃ可愛い燕尾ダルマの風ちゃん見ながら、
「何でもできて面白いみっ様がトップ就任するときに、何でもできて面白い風ちゃんがいて良かったなぁ……みちふう運命だなぁ……」
と思って泣きました。全然泣くところじゃなかったんですが。
YOSHIKIみたいなスケルトンピアノで弾き語りするみっ様。
ピアノも歌も上手い上手い。
「あなたが私を励ましてくれる」
みたいな歌詞があった気がするんだけど(うろ覚え)、みっ様が歌うと「あなた」=ファンのように聞こえて、組子が歌うと「あなた」=みっ様に聞こえるのが上手いなぁと思った。
琴ちゃんセンターで脇にかいしーらん、以下星組若手二枚目路線男役ズがずらっと並ぶジャニーズパートは圧巻。
歌い出しがせおっちなのも嬉しい。
琴ちゃんが3番手に上がったことで、せおっちが若手イケメンポジション担当として目立つようになってきたんですな。
男役群舞は白の変わり燕尾で爽やか&クールです。
みちこまさこもあったね!!! ほんと狙ってくるね、涙腺!!
デュエダンの曲は「ジュピター」。
みっ様がはじめソロで歌い出すんですが、「出逢えた奇跡」のところから風ちゃんがハモって、涙腺撃沈でした。
なんだよこれ……サヨナラ公演でもないのに盛りだくさんすぎだろ……。
極めつけはパレードで、今回卒業のまさこさんが「決して忘れない」ってとこ歌ってるとこ……。
賑やかで明るい演目なのに、涙腺狙い撃ちポイント多すぎだから!
みちふうがトップになって、お芝居もショーも歌の比重・重要性が上がったことで、組全体の歌唱のクオリティが上がっているのを感じました。
演目としては、ジャニーズやブロードウェイのテイストを取り入れていて、「タカラヅカ」の自己模倣ではないのがとても良いなあと感じました。
外部模倣としてのタカラヅカレビュー。モン・パリとか、初期のレビューの精神。これもまた、伝統。
宝塚を初めてご覧になる方も楽しめる、クオリティの高い作品に仕上がってるんじゃないかと思います。
まだ観たことない/観たがってる友だちを連れてきたくなりました。
一方で、「みっ様のこれまでを思うと泣ける」「みちふうの出逢いを考えると泣ける」「まさこサヨナラだから泣ける」という、出演者と歌詞・題材を重ねあわせる「宝塚らしい」見方・楽しみ方ができるポイントも多数用意されているのがニクかったです。
それを知らなくても充分楽しめるけれど、知っているとより楽しめる、「内輪受け」に終わらない組み込み方になっていたのがすごい。
強力な戦力がショー作家陣営に加わったな~というのを感じました。
このクオリティを次回作以降も維持して、さらに上げていってね! と願ってやみません。