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ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

星組『ランスロット』

自分探し/自分のやりたかったこと探し物語、なのかな。
時に道を誤りつつも、進むべき方向を探って、前に進んでいく若者の物語です。
まさに若手バウ向きの題材。

振付が桜木先生だから、というのもあるだろうけど、スカピンとかのイケコ大作一本ものの影響を濃厚に受けていて、高揚と興奮の波で観客の心を運んでいく手法とか、流れるようにスムーズな展開で観客の目を逸らさせない技術とか、この時期すでにそれをモノにしている生田先生すごい。

舞台の真ん中に白くて大きい丸テーブルみたいなセットが1つあって、それが円卓になったり火刑台になったりする演出が面白いですね。
バウの狭い舞台だから/ならではのセットの使い方。
生田先生こういうのもできるんだな。
もうバウやらないのかなー。
大劇場演出家、世代交代の時期に来てるからなー。

まかぜさんは、既にスターの風格ですね〜。
長髪に鎧が似合う似合う。
題材選びの段階で勝ったも同然だわ。
エクスカリバーの前日譚みたいな感じです。

当時課題だったはずの歌唱力もあまり気にならず。
主演者に合わせて作曲されてるからかな?

これもまかわかだったんだな。
エクスカリバーのおハナ様ほどじゃないけど、彼女も北欧系のメイク・お衣装が映えますね。
元気なわかばとイキイキした姫時代が重なって、だからこそ仮面を付けて生きていかなければいけないと悟った王妃としての姿がつらい。

天寿は上手だな〜〜〜〜!!!
他が下手な訳じゃないんだけど、図抜けて上手い。
誰一人欠けても成立しなかった作品だとは思うけど、特に天寿のアーサー王が重要なファクターになっている。
人が好くて温厚でランスロットに信を置いていて、だけど同時に王妃の愛をめぐって嫉妬もしていて。

しかし結末はあれで良かったのでしょうか。
アーサー王物語よく存じなくてわからないんだけど、原作もああいう風に終わるの??
なんか生田ドリームというか、「こうあってほしかった」っていう二次創作感があって、それまでのテンションがむむむ、としぼまってしまったわ。

シュウシオツキはじめ、レイラちゃん・ぽんちょ・せおっちら、この後〜今の星組を彩るイケメン男役陣がぞろっと勢ぞろいしてるのも圧巻ですね。
みんなこうやってスターとしての輝き方を身につけていく訳で、やっぱり若手中心の公演も大事だなぁー。
中堅男役主演バウも同様にやるべきだと思うし、うーん、推されるべき人たちがたくさんいて大変だ