ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

星組『おーい春風さん』03バウちえさん

企画概要は前記事で書いた通り。

 

ちえウメの子役と、マヤさんの名優っぷりが堪能できます。

最後の方、じゅんこさんも少し。

 

家が貧しくて、売られた子どもたちの話なんですよ。

で、その子どもたちを束ねてる親方がじゅんこさんなんですね。

ちえさんの子役は強烈w

なんだけど、しっかりしなきゃ! って自負してる、けどまだ子どもだからやっぱり甘えたい気持ちが残ってるっていうキャラクターが、なんだか妙にちえさんにマッチしてるなぁなんて思った。

ウメちゃんが妹役で、それで余計に気を張ってるところがあるんですよね。 

ちえさんファンの方は絶対観た方が良いと思う……カワイイですよ。

 

そしてマヤさんをアサインできた時点で、この演目、もらったようなもんだよね……。

お役はお地蔵様です。

マヤさん、顔も手も灰色に塗って、坊主頭のカツラを付けて、強烈なビジュアルです。

これは本当に宝塚なんだろうか……? と思わなくもない。

で、このお地蔵様が動き出して子どもたちを救うんです。

何を言ってるのかわかんねーと思うが、そういう昔話ファンタジーみたいなお話なんです……。

 

マヤさんっていうと私にとっては正塚先生のお気に入りのイメージが強いんだけど、ひょっとしたらお芝居の方向性としては植爺脚本の方が馴染むのかもしれないなー……まぁ植爺全盛期の大芝居の時代を経てるから当たり前っちゃ当たり前か……。

 

ストーリーはかなり人情話というか、教訓も交えつつ、ほのぼの心温まる児童作品みたいな作品です。

保育園とか小学校の鑑賞教室で演ると良いと思う。

 

最後、ちえさん演じる清太の頑張りをお地蔵様が褒めてくれて、清太がグッとなる表情がすごく良い。

まだまだ下級生だから、お化粧も上手じゃないしお芝居も稚拙なところあるけれど、全キャスト全力で、魂と感情を込めてお芝居してるんだなーってのが伝わって、こちらもグッと来た。

良いものを観させていただきました。