「花の道から」連載500回記念『タカラヅカ・フォーエバー』
最初タイトル見て何のことかわからなかったんだけど、『歌劇』誌の小林公平理事長連載エッセイのことでしたね……。
まさかそういったことで記念公演打ってるとはつゆ思わず。
確かに500回(25年)って一人の人が書き続けたエッセイとしては異例の長期連載だけど、それで記念公演を打つ劇団っていうのもまたすごい……。
小林理事長のエッセイと結びつかなかったのは、「タカラヅカ・フォーエバー」というタイトルによる部分も多分にあると思うのだけど、ここで理事長や「花の道から」を連想させない、ただただ劇団の末永い繁栄を祈ったタイトルにしたのは、理事長自身の謙虚さや愛なんだろうなぁ。
司会は剣幸さん。
幕開けは剣さんによる一人二役ミーマイ。
この後のラインナップを見る限り、小林理事長(※連載は理事時代からしておられたそう)が連載をしている間に行われたエポック・メイキング的な公演の主演者・出演者が選ばれていたようです。
初代オスカルの榛名由梨さん、海外公演の組長だった初風諄さん(娘1なのに組長……)。
豪華な布陣と、それぞれが公平先生に述べる感謝・祝福の言葉から、長年多大な貢献をされてきた理事長だったのだなぁ……とわかります。
(負の面も聞くことはあるけれど「だけど愛はあった」って言葉が添えられるようなイメージ。)
個人的には、動いてしゃべるミエコ先生が衝撃でした。
もう生でファンの前に姿を現すのって日本物のショーだけじゃないですか……。
しゃべるのはめっちゃその子ライト当てた映像インタビューだけじゃないですか……。
この頃は春日野八千代先生もご存命で、ミエコ先生との2人での日舞が披露されます。
春日野先生、肩がガッシリしていて男踊り! って感じ。
これが伝説のいかり肩か、回してたくましくしたという……。
かっさらってったのはターコさんでしょうか。
キャミワンピでマグノリアの花をお歌いになられ、あまつさえカメラにキメ顔をなさるという…………ひ、ひどい……。
そしてトークがとてもブラックで面白い。
お肌の曲がり角の話なんかで笑いを誘いつつ、宝塚におけるヒゲの歴史について先人たちへのリスペクトを語られ。
ターコさん、あの色気であのトーク力ってすごいですね。面白い方なんですね。ますます気になってしまう……。
しかしやはり現役生による場面は特別なもので。
ぱっと世界が変わりますね。
夢の国のキャストたちなんだなー……と思う。
現役生全員でのタカラヅカ・フォーエバーは圧巻。
タカフォって意外とショーとかで歌われること少なくないですか。
卒業生が千秋楽に歌うこと多いけど、千秋楽なんてそうそう見られないし、タカスペくらいでしか聴かないのでは?
数ある劇団マンセーソングの中でもかなりエッジの利いた曲ですが、ヅカファンが聴くととても良い曲、名曲として聴こえてしまうから帝国怖い……。
この曲についてはこの記事が面白かったです