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ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

月組『マジシャンの憂鬱』

明度が低いのに可愛くて楽しくて面白い!
「他の人にオススメしやすい正塚作品」トップ3に入ってる。
(マジ鬱、メラコリ、愛短)

正塚作品の主人公には
「なんでか面倒に巻き込まれちゃう男」
という類型があって、多くの場合、彼らは比較的寡黙で、トラブル対処能力が高く、セクシーだ。
いやセクシーじゃない正塚作品主人公も、セクシーじゃない男役もいないのだけど。
この作品の主人公、シャンドールもその類型に当てはまる。
そして、面倒に巻き込まれる中で、ヒロイン・ヴェロニカと嵐のように出逢い、共に面倒の竜巻を抜けようとする中で、ちょっとずつ惹かれていく。

ドタバタコメディーとドタバタラブコメが同じイベント内で同時進行する。
物語はシンプルかつ明快に起承転結する。
正塚先生はやはりコメディの人で、特に1幕ものをコメディにしたときの成功率が高い。
あまりそう思われてなさそうだけど。

たぶん、シンプリファイするからだろう。
宝塚の1幕ものは、シンプルなほど強く心に残る。
90分しか無いからね……。

極め付けはラストの告白シーン。
宝塚の歴代名告白シーンに選ばれる「好きですよ、貴女」。
そう、正塚先生はラブシーンの名手でもある。
あまり思われてなさそうだけど!!
たぶん乙女なんだよな、ハードボイルドな男性に憧れる少女の心を持っているんだと思う……。

コメディ&ロマンスという二大得意分野を発揮し、かつ、物語もシンプル。
あっちょっとこれ最強なんじゃない!?
シャンドール邸の居候にゆひまさがいたり、マヤシビ夫妻が出てたり、周りも濃いぞ。