ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

雪組『La Jeunesse!』

「若さ」がテーマなのかな? ロマンチック・レビューにしてはイキイキはつらつとして明るい雰囲気。 お披露目ということもあってか、全体に陽の雰囲気が漂っていて、おどけたシーン、高嶺さんのおもろさを前面に出した場面も多い。 ユキグン2人のコントっぽ…

雪組『ノバ・ボサ・ノバ』99イシグン

こ、こんなに気品のある香り高いノバボサがあったのか……! 雪組なので(「なので」って当然のように言っちゃうけど「なので」なのだ)、美貌の気品・端正さがすごい。 どんだけラテンでオラオラやっても、絶対に崩れない品の良さ、美しさがあるもんなー。 作…

雪組『マリポーサの花』新人公演

やー、久しぶりに新公っぽい新公を見た気分……(⌒-⌒) けど割とほんの数年前まで新公ってこのくらいのクオリティが普通だったんでしょうかね? えりたんとかも「最近の新公はクオリティが高い」って言ってたような気がするし。 主演がせしちゃんとみみちゃんな…

星組『おーい春風さん』03バウちえさん

企画概要は前記事で書いた通り。 ちえウメの子役と、マヤさんの名優っぷりが堪能できます。 最後の方、じゅんこさんも少し。 家が貧しくて、売られた子どもたちの話なんですよ。 で、その子どもたちを束ねてる親方がじゅんこさんなんですね。 ちえさんの子役…

雪組『春ふたたび』03バウ・えりたん

宝塚歌劇 公演案内 植爺による1幕ものの脚本を、各組の若手スター主演で、若手演出家が演出する……というバウ・ワークショップの中の1作。 植爺の作品限定ってのがどないやねんと思わないでもないけど、見た限り「春ふたたび」も「おーい春風さん」も起承転結…

星組『グレート・センチュリー-メモリーズ&メロディーズ-』

1999年の作品なんですね。 20世紀を語る楽曲を取り上げる、という趣向だったみたい。 宙組の『GLORIOUS!』と近いコンセプトですね。 のっけから車の作り物が舞台を横切り、摩天楼の頂上に佇むゆりさんがセリ上がってきてインパクト強い。 ステージに大きく…

月組『シニョール ドン・ファン』

な、なんだよ~~~リカクラちゃん可愛いじゃないかよォ~~~ カップル何組もハッピーになるエンドだし、景子先生はなぜこういう「宝塚らしい」方向性をやめて、文学性? を頑張る今の方向性になってしまったのかな……? まぁ、何作もやってつまんなくなっち…

月組『花の宝塚風土記』

すごーい、某爺の日本ものショーと全然違うw ハイカラな洋館? で紡がれる人間模様とか、書生さんの恋とか、趣向が独特かつお洒落ですね!楽曲もかなり洋楽・ポピュラーソング寄りな気がしたわ。 幕開けはやっぱりチョンパなんだなー。けどお着物があんまり…

雪組『るろうに剣心』

千秋楽ライブビューイングを観る幸運にあずかりまして。 久しぶりに? 雪組子が頑張っている姿を見て心が洗われました! 細かい役が多いので、下級生の隅々に至るまで頑張っているのが見えた。 やっぱり宝塚は元気になるなぁ。 原作の単行本1~4巻にあたる部…

宙組『GLORIOUS!!』

全く予備知識無しで観たのだが、ずんこさんのサヨナラ公演だった。 ちょうど2000年の作品で、1900年頃から100年間のアメリカ音楽の「栄光」の歴史を、ずんこさんの「栄光」と重ねて描いています。 大介先生ショーに定番の「進行役」も6人。 それぞれアメリカ…

月組『夢の浮橋』

夢の浮橋:夢の中のあやうい通い路。また、はかないものの意。 月組には珍しい? 日本もの、しかも平安もの。 まぁ平安ものメイクの月組子各位の美しさたるや! 源氏物語……なんですが、源氏物語は源氏物語でも宇治十帖が原作。 ざっくりとしか知らないんです…

専科『オイディプス王』

生けるギリシア彫刻にギリシア悲劇演らせるなんてwww と、演目発表当初は草原ネタになっていた記憶があるのですが、いざ開幕したら内容が内容でToo Heavyで誰もイジれなくなった印象。 いやーもう、すごい密度でした。 正直、理事主演でナガハッチまりん…

花組『Cocktail!!』博多座

アゲアゲですね! ノリノリですね! 大介先生の筆がノッてるのが伝わってきます! 好きなもの縛りやっちゃうと後でそのネタ使えなくなるから苦しいよー、とも思うが、オサさん真ん中のショーでお酒をテーマにしたショーを作りたかった気持ちもとてもよくわか…

花組『あかねさす紫の花』博多座

壬申の乱でクライマックスかと思いきや、「この兄弟の軋轢が壬申の乱に展開していくのです~」的なナレーションで終わって、肩透かし喰らった気分! けどあくまで政争じゃなくって、恋の切った張ったがメインってことですね。 柴田作品なので基本的に誰も幸…

星組『1914/愛』

タイトルが第一次大戦開戦の年だったんで、もっと陰気で重苦しい政治色強い近代歴史モノを想像していたんですが、ハッピーラブコメディでした! 良かった!w と言っても、ちゃんと大戦の足音が忍び寄る、不穏な空気は描かれているのですけれど、主人公たち…

花組『~夢と孤独の果てに~ルートヴィヒII世』

「花の十年」のパロディコントでおなじみの作品ですが、実物は初めて観ました。 これはまた難しい題材をーww しかし超絶頽廃的美形のタモさんにはぴったりですねこれ……(真顔) 前髪なんであんなセットにしてるんだろうって思ったけど、実際に残ってる肖像…

月組『プレスティージュ』

中村B先生作品でOPがダークトーンなのは珍しいな……? と思いました。 真っ暗なところから始まる。 上級生娘役が2人ダルマ着て、銀橋でシンメになっておみ足さらしてるんだけどねw 徐々に幕が開き、「その人」が現れて、ダークトーンの理由がわかる。 真ん中…

宙組『Paradise Prince』新人公演

やぁやぁ、なんだか久しぶりに骨のある、見応えある新公を観た! って気持ちですよ。 みーちー大アリスちゃんら、88期生のラスト新公。 主演は大ちゃん、ヒロインはたらちゃん。 大たらの組み合わせが、すごーく良いんです。 見た目のバランスも良いし、2人…

花組『ハイパー・ステージ!』

NHKの「宝塚シアター」の映像で観たんですが、タイトルだけでもうもらったも同然なのに、「作・演出 石田昌也」の文字がクルクル回りながら飛び出てくるエフェクトが掛かってたり、各場面のタイトルのキャプションが創英角ポップ体だったりして、始まる前か…

花組『冬の嵐、ペテルブルグに死す』

野心と妄執に取り憑かれ、幻覚とアルコールに蝕まれて自滅していく青年の物語でして、よくぞこれ宝塚のトップスターに演らせたなぁ、という感想なんですが、1965年に一度同じ題材で上演してるんですね。 (当時のバージョンは『スペードの女王』と原作通りの…

月組『Fantastic Energy!』全ツ

全ツの人数だと、本公演の物量作戦(バーッと出てきてバーッとハケる)が使えない分、ショーの構成とかコンテンツとか、そのものの本質を楽しめて、また違った面白さがあるなー。 と、こんな感想を抱けるのも、このショーがきちんと作られた名品だからなんだ…