ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

花組『ファンシー・タッチ』

訳がわからないけどかっこいいものが観たい気分の夜というのがあって、そういう気分に応えてくれるのは三木先生ショーなのだ……。 という訳で再生したものの、オープニングの聖闘士星矢みたいなお衣装+ふしぎな動きのダンスで、 「こ、これは当時はカッコよ…

『宝塚巴里祭2006』あひさん&宙組

やばいやばいやばい。 ロマンチックでエレガントで華やか、今まで見た巴里祭の中で一番好きかもしれん。 幕開き、娘役さんたちがパリというよりリオだろ! っていう極彩色のダルマで出てきたときはどうしようかと思いましたがww そこに重なる「演出:草野…

月組『宝塚をどり』

パッと明るく、カラッとめでたい日本物ショー!こういう日本物ショーなら定期的にやってほしいなぁ、と思った。美しい月組子たちのレアな日本物メイクを見て、普段とは違う美しさに気付いたりね……。MVPはみっしょんだったかなぁ。彼女の日本物メイク、すごく…

月組『マジシャンの憂鬱』

明度が低いのに可愛くて楽しくて面白い!「他の人にオススメしやすい正塚作品」トップ3に入ってる。(マジ鬱、メラコリ、愛短)正塚作品の主人公には「なんでか面倒に巻き込まれちゃう男」という類型があって、多くの場合、彼らは比較的寡黙で、トラブル対処能…

星組『宝塚巴里祭2001』とうこさん

トップ時代より、ちょっとおぼこいとうこさんが真ん中。とうこさんは言わずもがな、脇を固める男役さんたちもみんな歌が上手い。雪組から星組に移ってまだ1年のとうこさんは、周りの星組子たちに比べると確かに雪の匂いがする。熱いけど端正、みたいな。ぽう…

月組『暁のローマ』新人公演

現役タカラジェンヌの方で最も想いを寄せているのが星条海斗さんな訳ですが、彼女の唯一の新人公演主演作品ということで、マギーファンにとっちゃ特別な作品なのです。 マギーさんの唯一の主演作品がこんなトンチキ脚本なのが口惜しくて口惜しくてたまらない…

宙組『黎明の風』

いんっまァ~、黎明のォ~、風がァ~~~!!! のテーマ曲の印象強さが、まずすごい。 ショーももちろんですが、芝居でテーマ曲が憶えやすいって大事だし貴重だと思うのですよね。 イシさんの朗々と歌い上げる声にも合っていた。 ダーイシ作品はいつも曲が…

真矢みきDS『nice GUY!』

宙組でイェ~エェェ~♪ をするはるか前、レジェンドナイスガイがそのものずばりなタイトルでDSをしていたのだ……。 武道館ライブの先入観があったのですが、こちらはまったりムーディ・ロマンチックな曲が多い印象。 DSだから、ってことですかね。 ここ数年の…

星組『美麗猫』

「美麗猫」と書いて「ミラキャット」と読む、もうこのセンスからして訳わからん! 好き!!! 難易度の高いショーが観たい気分になって選んだんですが、期待を大幅に上回る謎さ加減で、大当たりでした……好き!! もうオープニングからして謎深くて好き。 二…

宙組『Crossroad ―すれ違うばかりじゃやりきれない―』 

じゅりさん演じるデュシャンのクズ男っぷりがすごい……。 少なくとも私が見た中で、宝塚の作品一クズで小物だと思う……。 しかし正塚先生が書いており、かつじゅりさんが演じているので、憎めない、逆にモテてしまうクズ。(実際モテている。) 正塚先生はこう…

雪組『ロミオとジュリエット』新人公演

雪組は往々にして「職人の組」「名人の組」なんだけれど、この新人公演は中でも特に「下級生に到るまで」職人揃いなんだ!!! というのを思い知らされるのでオススメ……です。 だいたい咲ちゃんがロミオを演じるというのだけでも素晴らしいことだと思いませ…

月組『アルジェの男』新人公演

ゆりちゃんは自分のことを「泥にまみれたことがない」って言ってたらしいけどw、きりやんとはまた違う持ち味のゆりちゃんのジュリアンも素敵なの! きりやんジュリアンはやっぱり泥臭くて、血の匂いも少しして、自分の手を汚しまくってきた感じ。 ゆりちゃ…

月組『アルジェの男』

これ初観劇だったんです、私。 どれが誰で、どういうあらすじかもわからないまま、初めて観る「ミュージカル」というものにテンションを上げていました。 始まり方がなんとなく映画の『ウェスト・サイド・ストーリー』みたいで、一気に親近感が湧いたといい…

花組『ラスト・タイクーン』

どうして未完の作品を題材に選んでしまったのか……? 独自の「オチ」があるならまだしも、未完の作品を未完のまま上演してしまったのはいただけないですぞ、生田くん。 「描きたいもの」「見せたいもの」「語りたいもの」がありすぎて、2幕ものですらオーバー…

月組『エドワード8世』

大体どの演出家の先生にも自作との相性が良い、いわゆる「ミューズ」がいるものだけど、大野先生の場合はきりやんとえりたんとみっ様が挙げられると思う。 『エドワード8世』、宝塚の中では比較的落ち着いた、悪く言えば地味な演目だと思うのだが、それが却…

雪組『JFK』

前も書いた通り、特定個人として初めて好きになったスターさんが轟悠氏なので、彼女が出ている作品は昔のでも意外と観ているのです、私。 そう、伝説のキング牧師。 銀英伝の自由惑星同盟ゴスペル場面で、ベテランファンが皆さま思い出した、JFKのキング牧師…

雪組『猛き黄金の国-士魂商才!岩崎彌太郎の青春-』

期せずしてダーイシ強化週間になってしまった……。 しかも3連続日本もの……。 演出家は轟悠に「歴史上の偉人」を演じさせたくなってしまうのかもしれない。 無理もない。 あんなにクラシカルな雰囲気で、弱さも大胆さも演じられて、知性が溢れている美形なんだ…

月組『大坂侍』

ねね様が「好きだった台詞」として挙げていたのが、この作品の 「女が寒さで震えてるんや!」 ってお勢ちゃんが又七に自分を抱擁させる台詞で、それを選ぶねね様の女子力!!! って一同震え上がったし、この作品はいつかちゃんと観よう、と決めていたのでし…

宙組『殉情』

日本一美しくてわかりやすい名作文学のお時間……。 ダーイシお得意の(?)現代人カップルへの知識人おじさんによる解説付き作品。 けどおかげで原作未読でも、あまり複雑に考えずに、物語を追えました。 「盲になることによって、佐吉は春琴さんを自分のもの…

雪組『ロシアン・ブルー』

ソ連ものって、難しいというか、政治的にデリケートだと思うんですけど、そのデリケートさを逆に「ネタ」として使っていて、危なっかしくセーフにしている、その手法にしびれる憧れるゥ! とはいえやはりこの作品は難しかったのではないか。 政治的・現代史…

専科&星組『南太平洋』

風ちゃんと真風さん(W風だ)をはっきり認識したのがこの公演だったような……。 真風さんは初演ロミジュリの「死」さんとして有名だったけど、なんというか、普通の人間(←)を演じている役者さんとしてきちんと観たのが、この時が初めてだったのかな。 私が…

星組『ロミオとジュリエット』初演

宝塚ではもう4回再演していて、好きな月組でも雪組でもやっている演目だけれど、役のハマり方とバランスという点では、やはりと言うべきか、星組の初演がいちばんだと思っております。 若々しくはつらつした魅力のちえさん、気怠げで翳の濃いかなめさん、ヒ…

花組『復活 -恋が終わり、愛が残った-』

ダーイシとらんらんは相性が良いなぁ……と思う。 らんらんそれぞれの持ち味を、良さ・強みとして引き出して見せるのが上手い。 ダーイシ作品でのらんじゅさんは情熱とクサさを存分に発揮してるし、蘭ちゃんも、活動的でのびのびと演技している気がする。 「都…

星組『天使のはしご』

原作『高慢と偏見』が大ッ好きなんですよ。 キーラ・ナイトレイ主演の映画版『プライドと偏見』も大好きです。おまけに主演がとよこさんだなんて。 私とよこさんの男役舞台化粧姿、本当ーーーーに好きなんですよ。 んもう、絶対良いに決まってるじゃないです…

宙組『モンテ・クリスト伯』

数多の宙ファンたちの予習が水泡に帰した、隠れた伝説的作品だと思う。 それだけダーイシのアレンジ手法、編集技術が優れているということ。ダーイシのことは、現役の演出家諸氏の中でも、かなり理知的な方だと思っている。 宝塚の特性をあれだけ客観視し、…

花組『琥珀色の雨にぬれて』全ツ

琥珀〜は再演のたびに名演が生まれる名作だと思うんだけど、敢えての花全ツなのはですね、蘭寿とむさんがルイだからです!!!全ツの1年前? に花組はこの作品を本公演で演じていて、そのときの新人公演で蘭寿さんは主役だったんです。 つまり新人公演学年だ…

月組『バラの国の王子』

ええやんディズニーの『美女と野獣』のミュージカル化で……。 と思わなくもないが、もちろん版権とかいろいろあったのだろう……。正直話がシンプルすぎて、1時間半を埋めきれていない印象。 それで合間合間を必然性の低い家臣コーラスで埋めているような……。 …

宙組『記者と皇帝』

大野先生の、重厚で正統派で知的な軽妙さが求められる作品は、実力派かつウィットある演技ができるスターさんによく似合うなぁ……。 きりやんとか、みっ様とか……。 変な言い方だけど、みっ様の上手すぎさ加減を持て余していない作品って、私は初めて観た。ス…

雪組『仮面のロマネスク』初演

柴田先生連続。 悲劇的な最期を予感させつつも、ラストシーンの主役2人が本当に楽しそうで幸せそうで、これは柴田先生作品には珍しく? 割にハッピーエンドなのではないか。 と思ったら、柴田先生が原作から改変しているんですね。作中ずっと、革命で貴族社…

花組『哀しみのコルドバ』ヤンみはる

劇団さんがこれちぎみゆで再演の決定したの、わかるわーー。 ちぎみゆ合いそうだもん。観たいもん。ちぎちゃんてヤン様に似てるのかもしれない。 頬のこけ方とか、踊るときの構えの雰囲気とか。 2人とも九州出身だしw柴田先生作品なので(←)悲恋ものだし三角…