雪組『はじめて愛した』
あれ、私まだ「はじ愛」について書いてない!? ってちょっとびっくりしました。
いやー、コレねー、好きなんですよ~。
世間的な評価は知らん! 好きです! いい話じゃないですか!!
「愛とは」ってのがぐっきり描かれてるんですよね。
基本的に正塚先生作品はラブストーリーなんですけど(ってご本人が仰ってますし私もそう思ってますよ!?)、この作品では特に、こちらが赤面するくらい真っ直ぐ「愛」「愛の力」が描かれているんです。
愛ゆえに死に、愛ゆえに蘇るんですよ、すごくないですか?
一度死んで生まれ変わって、愛する人と「第二の人生」を過ごすため再び現れるんですよ。神話か!!?
(そう、象徴的で神話的な類型に当てはまっているのもこの作品の好きなところです。)
(というか、正塚先生作品は結構そういう、古典的な物語の類型に当てはまるものが多いからそういうの探すのも楽しいのだ……英雄譚とか、自分探し物語とかってそういうのになりがちだから……w)
そして1人の男を変え、死なせ、蘇らせたあゆっちのファム・ファタルっぷりな……。
正塚先生作品のヒロインの中でも、存在感が強いヒロインなのではないでしょうか。
ケイさん・チギちゃん・咲ちゃんの3人から愛されるのもすごいw
(そいや、チギちゃんとはニジンスキー、咲ちゃんとはロミジュリ新公でがっつり相手役をしてるんですよね。あゆっちスゲー!!)
笑顔を取り戻して、ケイさんに向けてニコッと笑う表情の無邪気さなー。
あーあの作品のケイさん本当うらやましきこだわ……。
ソロ曲では泣きました。
あゆっちが思い出深い作品、大切な役として筆頭に挙げるのもうなずける。
エネルギーをすごく感じるもの。きっと、本人としても大きな成長をした作品なんだろうなぁ。
怒鳴り声と銃声が多いのが、苦手意識持たれる理由の一つなのかな……。
かなりね、リアルで強くて生々しい、人間の怒り、ぶつかり合いを感じるんですよね。
けどあのターンがあるから、作品全体にエネルギーが満ちて、見せどころで見せられ、泣かせどころで泣かされるんだろうなぁ……。
一度心が死んだ2人が、愛の力で生を取り戻していく物語なんです。
いい話だよ! 大事なことだから何度でも言うけど!