月組『エリザベート』瀬奈トート

再演を重ねているけれど、私の中でエリザといったらこれなんだよなぁ。
というのは、ヅカを初めて見てほどなく、友人がこれの実況CDを貸してくれたから。
それからしばらく毎日リピって、「ひとりエリザ」ができるまでになった。

なので、名演かどうかとかさておいて、私の中でシシィの歌声といったらカチャだし、ルキーニの狂言回しといったらまさきさんなのだ。
まさきさんのルキーニなら完コピできるのだ。

映像で各バージョンのエリザも見たし、初演の最強っぷりには抗えないけれど、どのバージョンを見ても比較の基準になるのはこれ、瀬奈トートカチャシシィ霧ルドルフまさきルキーニなんである。
そういう、何かひとつ、自分の中で基準になる再演、というのがあるのも良い気がする。
各バージョンの特徴が客観視できるのでね。

ところで、実は私はエリザを宝塚／東宝問わず、生で観たことがない。
宝塚初観劇の頃に中日劇場で春野／瀬奈シシィ版を上演してたのだが、当時はその価値がわからず、見逃してしまった。
まぁしかし、宝塚にも外部にも愛着のある役者さんができた今以降に観るのが、いろいろ尊さもわかるし思い入れもできて良いかな……とも思う。
とりあえずまた中日劇場来てください……。