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ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

星組『シークレット・ハンター』

一場面一場面の演出は良いんだけど、やっぱり展開と脚本の描き込みの浅さがなァーーー……!

主人公が詐欺師兼盗賊で、新たな依頼で盗んだ女の子は支配国のプリンセスで、逃走劇の中で恋に落ちるも身分違い、諦めようとするも実は本物のプリンセスではなく一緒に育てられた影武者でーーって、なんだか小中学生が考えつきそうな都合の良さじゃないかーーァーー
そういうのきらいじゃないけど! でもチケ代取って商品として提供するなら、もちょっとリアリティの厚みを加えるか、いっそもっと夢々しく童話チックにしてほしかった……!
ローマの休日パロだよ、と台詞でほぼ明言してるからって許されるもんではないんだよ!

話としてはシンプル、というか単純なはずなのに、観ていて吞み込みにくいのも何だかな。
演出に「寄り道」が多いんですよ。
冒頭の盗みのシーンもモタモタしてるし、日本の童謡のアレンジは面白いけど、舞台はカリブ海なんだから要らないだろう!
生まれ故郷の島のシーンで客席降りアリのカーニバルやるのも、サービスのつもりかもしれないけど、あそこで話の流れが途切れちゃうんだよな。

主演の技量、とうこさんのカッコよさでかなり持っている作品です。
「Si.」とか「Gracious.」とかいちいちカッコいい。
ワルくて洒脱で美しいとうこさんの魅力が活きています。

あすかちんも、強い女役の方が印象強いんでさが、この作品では豪胆ながら可憐でキュートなプリンセス。
顔がちょいちょいまりも氏とダブって見えて、あーまりも氏はこの方の下でヒロイン学を学んだんだなぁと感銘。

フィナーレは素晴らしかったです。
クンバンチェロで男役群舞すげー良いし、デュエダンは私的に過去最高。
とうこさんはいつも通り殺気びんびんで、あすかちんも眉根寄せて睨みつけるような笑顔で、一触即発殺し合い寸前みたいな緊迫感あるデュエダン。
なのにと言うべきか、それゆえと言うべきか、互いに張りあえる力を持った男と女の、ライバル関係から来るロマンチックさが漂うのは、とうあすならではですね。
これ本当にすごい。
児玉先生、ショー書けば良かったのに( ´・ω・`)w