ヅカ式宝塚鑑賞日記

小並感千本ノック

花組『メランコリック・ジゴロ』1993

私のファーストメラコリは中日まとえりメラコリだったし、中日まとえりメラコリも全ツまとえりメラコリもそれぞれ好きなんだけど(特に前者はまっつ一花神推し配役だし)、ヤンミキの初演メラコリを見たとき、「初演の力」をまざまざと見せつけられた気持ちになったのだよなぁ。

その演者たちのために描かれた物語(特に正塚先生作品は演者に依る部分が大きいし)、この世に存在しない作品をゼロから創り上げていったメンバーならではの熱量、伸びやかさ。

ミキさんの、肩をすくめるような
「はじめまして、スタンです」
の言い方が大好きなのだ……。

もう再再演はないのだろうな、と何となく思っていたのだけれど、時は意外と早く訪れた。
しかも、まさかのまぁまか。
明のまぁ様と、暗のまかぜ。

初演のヤンミキは暗のヤン様に明のミキさん、再演のまとえりは明暗ハイブリッドのまとぶんに暗明ハイブリッドのえりたんだった。
明らかに持ち味が明のスターがダニエルを、暗のスターがスタンを演じるというのは、初めての配役なのでは。
どうなるのか、正直まったく想像がつかず、ただただ楽しみです。

あと、正塚作品のヒロインを演じるみりおんが再び見られることも大きな喜び。
カナリアのアジャーニみりおん大好きなのです……のびのび演じてほしい。