星組『外伝ベルサイユのばら ベルナール編』
脚本のクオリティではベルばらシリーズ中最高との呼び声高いとうあすベルナール編。
確かに! 確かに(比較的)ストレスフリーだった!
何と言っても、市民側の革命への信念と行動がきちんと描かれている。
やはりベルばらは革命の物語であり、市民目線で出来事を追うとすっきりするのだ。
オスカルとアンドレの「名場面」が挟まれなかったり、アントワネットとフェルゼンを一切登場させなかったのも、筋がすっきりはっきりして、英断だったと思う。
アンドレの苦しい恋の独白とか、貴族の女たちが会話の中でアントワネットの様子を「解説」してくれるのとか、もっと削れるところはあったと思うけど★
そしてロザリー、彼女をきちんと描くことによって、物語に情愛と幅が生まれていた。
ベルばらは貴族と革命(≒平民)と愛の物語なので、その全てを担っているロザリーは、いわば物語の象徴であり、最重要人物なのだ。
(だからほらやっぱりオスカルとロザリー編をやるべきなんだってばよ!!!)
そして脚本もさることながら、とうあすがベルばら歌舞伎ではない、ナチュラル芝居をしてくれていたのが私にとっては大きいw
2人きりのシーンだけ、ベルばらじゃないみたいだったwwwww
憎まれ口を叩き合うシーンや、追いかけっこをしていちゃつくシーンとか可愛すぎて、誇張でなく胸がきゅんきゅんした。
とうあすかわいいなーーーーあーーもう!!!!
歌唱力も言わずと知れた見事さだしね。
とうこさんベルナールだけでなく、あすかちんロザリーにもきちんと長いソロがあって嬉しかったわ……。
革命の「その後」をきちんと書いてあったのと、結末も良かったなぁ……。
本当にこれ、植爺が書いたんですかね……?(不審)
あと特筆すべきは、とよこさんオスカルの甘やかさだな……!
美しいのはもちろんなんだが、とよこさんのオスカルはそれに加えて「甘やか」。
今にも融けてしまいそうな砂糖菓子のような、繊細さのあるオスカルだった。
やっぱりこう……シメさんのDNAを継ぐお方だよな……!