雪組『るろうに剣心』
千秋楽ライブビューイングを観る幸運にあずかりまして。
久しぶりに? 雪組子が頑張っている姿を見て心が洗われました!
細かい役が多いので、下級生の隅々に至るまで頑張っているのが見えた。
やっぱり宝塚は元気になるなぁ。
原作の単行本1~4巻にあたる部分が描かれています。
二番手スターの望海風斗さんのために、オリジナルキャラが追加されてました。
彼をストーリーに組み込むために、原作から多少変更されている箇所がいくつか。
決して原作のテイストを損なう変更ではありませんが、人によっては好きなシーンが割愛・改変されていたり、好きなキャラ(主に観柳さん)がワリを食ってたりするかも。
あと、宝塚ナイズの一環として、剣心と薫のラブ♡が原作よりも強調されています。
ちぎみゆはエネルギーの出し方が似ているんですね。(あるいは似てきたのか。)
そのキャラクターとして生きるために、最大火力、全ての瞬間を全力投球。
んで、エネルギーを放つ方向、ベクトルも似ている気がする。
正式にコンビになる前から何度も組んでいて、その頃から息が合っている2人だったけど、ますます素敵なコンビになっていってる、コンビとして2人で成長しているんだな、と感じました。
あとちぎみゆ2人ともお歌が上手くなった。
感情を込めるのが上手くなったのかな。
上述したエネルギー・熱を、よりダイレクトに聴き手(観客)に伝えられる歌い方を身につけてきた気がする。
意識しなくても聴き入ってしまうし、込められた感情、歌詞の内容に集中できる。
そしてちぎみゆ、お顔がますます似てきましたねww
最後のシーン、2人で手をつないで上を向いてニカッと歯を出して笑う表情がそっくりだった。
私今日初めて見たので存じなかったんですが、今日いつもより情熱的に手を握ったり腕を組んだりしてたんですってね……。
ちぎみゆ萌えつらいですね、萌え苦しいですね
オリジナルキャラの加納惣三郎(ジェラール山下)さん。
原作のエピソードに巧みに組み込まれ、ストーリーの流れは全く乱さず。
ただ彼の追加により、観柳さんが無駄にガトリング砲に固執するヘンな人になってしまい、小池先生そこはもう少し考えてあげてよという気持ちになった。
ここ以外にもいくつか脚本上ザツな部分を感じました……。
ライブビューイングで、イケコ作品の持ち味であるダイナミックな舞台展開を感じにくかった分、余計そういうとこに目(耳)が行っちゃったってのもあると思うけど。
細かい言い回しとか、歌詞の情感とか……後者はまぁいつもズコーな部分だけど、なんだかだんだん悪化している気がする……休んでください……。
ジェラ山さんはいいキャラでした。
目的を達成するために手段を選ばないというか、最短距離でゴールに達する手段を瞬時に判断&実行できる頭の良さがありながら、誇大妄想狂的・自意識過剰で周囲をトラブルに巻き込む……めんどくさい人w
この「盛り過ぎ」なところにイケコの望海さんへの思い入れを感じましたし、これらの設定を取りこぼすことなく演じられる望海さんの技量、ハイカロリージェンヌっぷりを改めて実感しました。
余談だけど、望海さん濃厚なキャラが続いているので、ちぎちゃんトップ就任期間中に、爽やか好青年でちぎちゃんとガチなマブダチ! みたいなお役も見たいなぁと思いました。
後者に関しては次の大劇場で正塚先生がやってくれるのではと期待しているけれど、正塚先生は望海さんにきりやんのような「面白い」役を当てそうで安心はできないぞ、と思っています……。
他に目を引いたのは、斎藤一さん役の咲ちゃん。
声が男役を超えて男の声になっていたし、その声のまま歌えるようになっていたし、お顔もシュッと色濃くなられて、まぁちょっと見ない間にすっかり上級生スターになられて……。
階段降りも三番手ポジだし、やはり立場が人を作るというのはあるんだろうなぁ。
もしかしたら今雪組で一番成長率の大きいスターさんかもしれない。
彩彩かなとくん、3人ともキャラクターソングが作られてて、良かったなぁと思った。
しかし蒼紫様役のかなとくんだけ、なぜポップス調アイドルソングだったのか。
おかげですっかり四乃森蒼紫feat.御庭番衆のユニット感が出てしまっているではないか。
これはCDデビューをさせて回収するしかありませんよ……?
しかも後でそのキャラソンを観柳さんに歌われる恥ずかしさな。
どこで聴いてたんすか、観柳さん。もしかして屋敷内でライブ開催させてたんですか??
フィナーレのお衣装は聞きしに勝るヒドさでしたが、ちぎちゃんはいかなるけったいなお衣装でも着こなしていて、トップスターの風格を感じました。
あと男役群舞の紫忍者衣装、きんぐが妙に似合っていた。紫だからか。
デュエダンのみゆのお衣装は何一つみゆに似合っていなくて、とりあえずイケコは自分の脚フェチを作品で発露すんなと思うんだけど、振付はめっちゃ良かったです。
振付だけで言えば、好きなデュエダンTOP3に入りました。